研究課題
基盤研究(C)
まず、帝政期ロシアの企業・企業家に関する文献・資料の収集を行った。国内だけでなく、モスクワのРоссийская Государственная Ъиблиотека、ヘルシンキ大学附属図書館、パリのBibliotheque nationale de France等に収集地域を求めた。内外で公表された最新の研究成果も収集に努めた。又、日露比較の視角から、ロシアの企業・企業家の行動様式を分析する際の視座を確定する上で必要と思われる日本経営史関連の文献も収集した。次いで、収集した文献・資料の分析を行った。モローゾフ家、プチーロフ会社、リャブシーンスキー家の企業活動について明らかにした。例えば、リャブシーンスキー家については、創業者ミハイール・ヤーコヴレヴィチが繊維製品の商いから製造に手を広げる過程、ミハイールの次男パーヴェルが工場(紡績業、織物業)の整備に尽力した過程、パーヴェルの長男パーヴェル・パヴローヴィチが製造業における事業活動を綿工業から製材業・製紙業・出版業・亜麻製造業・石油産業・自動車工業にまで拡大する過程、更に金融業にも本格的に参入する過程を明らかにした。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件)
広島大学経済論叢 30・2
ページ: 33-46
110004851019
The Hiroshima Economic Review Vol. 30, No. 2
経営史学会編『外国経営史の基礎知識』有斐閣
ページ: 326-327
Japan Business History Society ed., Business History in the World : Basic Facts and Concepts, Yuhikaku
外国経営史の基礎知識(経営史学会編)(有斐閣)