研究課題/領域番号 |
16530241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
安西 幹夫 福島大, 教授 (60202777)
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研究分担者 |
三崎 秀央 福島大学, 経済経営学類, 助教授 (30312763)
奥山 修司 福島大学, 経済経営学類, 教授 (40194518)
上野山 達哉 福島大学, 経済経営学類, 助教授 (90323188)
川上 昌直 福島大学, 経済経営学類, 助教授 (90333997)
山口 隆英 兵庫県立大学, 経営学部, 助教授 (90272096)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 日本酒 / ブランド / 海外比較 |
研究概要 |
今年度実施した第1の研究は、日本酒の海外進出に関するものである。"Japanese Food Trade News"の推計によると、2003年の清酒のアメリカへの輸出量は、5年前と比較すると、数量ベースで43.5%、金額ベースで83.5%の伸びであった。一方で、アメリカにおいて現地生産される日本酒の数量も、2000年の6,900キロリッターから、2004年の9,540キロリッターへと増加している。このような拡大の背景には、日本酒市場全体の拡大と、高級日本酒の市場が拡大していることがある。 量的拡大については、現地生産の日本酒が貢献している。月桂冠、大関といったメーカーが、最も価格が安い市場帯で、現地生産の純米酒を投入し、市場開拓に力を入れている。今回の調査では、質的拡大についても確認できたが、個別ブランドが浸透するまでには至っていないことが示された。 第2の研究では、多数の小規模の醸造所によるボルドーワインの国際的知名度を高めるために、地域としてどのような取り組みがなされているかを探るために、フランス共和国・ボルドー市周辺地域におけるワイン産業に従事する実務家を中心にヒアリング調査を実施した。その結果、(1)フランス国内においてワインの消費量が継続的に減少傾向にある、(2)消費者がもつフランスワインについての知識が浅薄になりつつある、(3)国際的市場をみると、アメリカ・カリフォルニアやオーストラリアのワイン販売企業がもつ現代的なマーケティングと取引パワーによって押されていること、が示された。これに対して、ボルドーワイン委員会(CIVB)は、地域の醸造所と取引業者の代表から構成され、生産管理や販売促進に関する調査、助言をしている。以上のような取り組みは、たとえば福島やその一地域の日本酒の商品価値の向上のためのありうべき施策としても注目されるものである。
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