研究課題/領域番号 |
16530245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
涌田 幸宏 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (30255020)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 持続可能性 / 環境経営 / パートナーシップ / 境界連結機能 / 組織学習 / 制度理論 / 環境パートナーシップ / NPO / 組織間学習 / 信頼の創造 / 組織間対話 / 社会的ネットワーク / 持続可能な社会 |
研究概要 |
本研究は、持続可能な社会の実現に向けて、企業がいかにしてNPOとの環境パートナーシップを形成し、それを通じて組織行動をどのように変容していくのかについて、理論モデルを構築し、あわせて実践的な提言を行うことを目的としている。具体的には(1)企業とNPOとのパートナーシップの形成→(2)それを通じた組織変容→(3)持続可能な社会の構築に向けたイノベーションの創造、というプロセスを解明する。この目的を達成するために、本研究では、まず先行研究として、組織関係論、組織間学習論および社会学的制度理論に着目して概念整理を行った。理論構築の過程で、組織内部の多様な部門と組織外部のNPO等のステークホルダーとを結びつける結節点として、環境部門ないし社会貢献部門の境界連結機能に着目し、その役割と機能変化に焦点を当てることとした。 事例としては、まず、日本電気株式会社(NEC)とNPO「環境文明21」との環境報告書共同作成事業を取り上げた。ここでの発見事項は、NPOとの連携の形成と協働の促進において、境界連結機能を果たした「環境推進部」の社会的ネットワークの広がりと、多様な人材構成が大きな役割を果たし、環境経営の基本コンセプトが形成されたことである。次に、同社とNPO「アサザ基金」との霞ヶ浦浄化プロジェクトを調査した。その結果、NECにおける「経済・社会・環境」の三位一体の組織動向が明らかとなり、そのプロセスにおける境界連結機能の重要性とその進化が確認された。さらに、環境価値の組織学習と制度化において、物理的・言語的・行動的アーティファクトの役割が明らかとなった。今後、多くの事例を分析することによって、組織学習と制度理論の接合に向けた理論的精緻化をはかっていくことが課題として残されている。
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