研究課題/領域番号 |
16530248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
梶原 晃 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (70243368)
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研究分担者 |
砂川 伸幸 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (90273755)
関口 倫紀 大阪大学, 経済学部, 助教授 (20373110)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ポリシーキャブチャリング / 融資ブロセス / 意思決定プロセス / ポリシーキャプチャリング / 融資プロセス / 金融機関 / 企業融資 / 倒産予知 / 判断基準 / 実験的研究 / コンジョイント分析 |
研究概要 |
(1)理論的な理解を深めるため、企業融資の実務に関する文献や企業倒産予知モデルに関する文献のサーペイを各年度にわたって行った。特に、企業倒産予知の数理モデルにおいては複数の異なるモデルの存在を確認し、本研究との関連性を検討した。 (2)金融機関が行なう融資の意思決定プロセスや決定のパターン・情報バイアスの存在などについて、金融機関の融資担当社員を中心にした聞き取り調査を2年目と3年目に行った。その結果、融資に伴う意思決定は複雑なプロセスと要因が絡み合っていることが明らかになった。一方、そのような複雑性を分析して意思決定プロセスのメカニズムを抽出し、簡略化された概念モデルを構築した。 (3)本研究では、ポリシーキャプチャリング(PC)によって、融資の意思決定に伴う判断基準を理解することを目的としている。そのため、まずPCの方法論および実証研究に関する文献サーベイで方法論的理解を深めた。つぎに、PCの有効性を検証するため、PC実験法のパイロットスタディーを行なった。その際には代替的手法としてコンジョイント分析(CA)もあわせて取り上げた。この手法も、PCと同様に、意思決定の傾向を数量的に把握しようとするものであるが、今後はCAによる研究の結果も分析することにより、PCとの比較検討を行う必要性を確認した。さらに、実験的調査を、技術的な制約を考慮してスタンドアローンのコンピュータの利用を前提とするプログラムを用いて行った。将来的にはインターネットもしくはイントラネットを用いたウェブベースのプログラムを用いたものにすることが望ましいことが、情報技術の専門家との技術的側画に関する研究交換の結果明らかになった。同時に、ウェブベース実験の実現可能性をにらみながら、当面はスタンドアローンによる簡易な方法での実験環境の精緻化に取り組む方向性も示した。
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