研究課題/領域番号 |
16530263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 作新学院大学 |
研究代表者 |
櫻井 秀子 作新学院大学, 総合政策学部, 教授 (60203345)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,050千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | イスラーム経営 / イスラーム金融 / 異文化経営 / コンプライアンス / 比較経営 / 贈与経済 / 経営倫理 / 女性労働 / イスラーム的経営 / グローバル経営 / 社会的責任投資 / 企業倫理 / 文化多元主義 / アジア / 社会的責任 / アジア的経営 / イラン / オーストラリア |
研究概要 |
本研究は、「イスラーム経営」という、経営学において新しい領域を研究対象とし、グローバル経営におけるその位置づけについて考察した。近代経営学においては宗教と経営は相反するものとして、イスラーム経営は研究のテーマとは認知されなかったが、経営、経済がグローバル化され、実際にイスラーム金融市場がグローバル市場の一部を構成する現在にあっては、その存在を無視することができないほど重要性が高まった。本研究は平成16年度に開始されたが、最終年度の平成19年度を迎えるころにはイスラーム金融市場の発展は著しく、その固有な経営手法の研究は緊急を要するものとなった。 本研究は、異文化経営、ならびに比較経営の観点から、具体的に、市場、コンプライアンス、金融、文化、存在論、女性労働等の領域において、イスラーム経営の固有性を考察した。持続的発展を求められる時代においては、倫理と不可分の経営のあり方が必要であり、この点において資本主義的、成長志向的な発展をあえて回避してきたイスラーム経営は、これからの経営モデルともなりうるものである。特に市場が交換一元的ではなく、贈与経済との補完的関係から構成されている点は、イスラーム経営の具体的手法を考察する点で重要であることが、本研究を通じて明らかとなった。この市場構造は、交換の合理性を利用しつつ市場を暴走させないものとして、文化的相違を超えて構築可能なものである点を示すために、日本的経営との比較も行ない、社会的共存を実現する経営のあり方を示した。
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