研究課題/領域番号 |
16530266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
森田 道也 学習院大学, 経済学部, 教授 (10095490)
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研究分担者 |
海老根 敦子 駿河台大学, 経済学部, 助教授 (30341754)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 国際共同研究 / 国際共同事業所経営調査 / 製造事業所の実践活動 / 実践活動の連動 / 好業績製造企業経営 / 品質力 / コミュニケーション力 / 情報技術利用力 / 製造事業所調査 / 製造企業の経営力 / 生産システム / 国際情報交換(日本、アメリカ、ドイツ、英国、イタリア、スウェーデン、フィンランド、韓国、スペイン) / 製造事業所データ / 製造の実践活動 / 国際情報交換(日本、アメリカ、ドイツ、英国、イタリア、スペイン、フィンランド、スウェーデン、韓国) |
研究概要 |
平成16、17年度の2年間の研究実績は以下の通り。 1.製造企業に関する国際共同調査データベースの構築:日本、アメリカ合衆国、ドイツ、イタリア、英国、スウェーデン、フィンランド、韓国、オーストリア、スペインの10カ国の大学研究者による製造事業所の共同調査によって共同データベースを構築する作業が継続的に行った。現時点で、7力国のデータが集計され終わった。 2.企業との討議を通じた経営課題の抽出:調査データを基に、各事業所でヒアリングと現地調査を行ない、近年の事業所経営の努力焦点について情報収集した。セル方式の台頭、一気通貫体制の強化という焦点が強く浮かび上がった。 3.研究成果:研究は3つの焦点があった。第一は、10年前との比較で連動経営構造の変化を調べ、この10年で何が変化したかということ、第二は、品質問題に関わる諸機能の連動プロセス特性を明らかにすること、第三は、開発プロセスをも包含して連動特性を把握することであった。第一の点では、現場の活動水準が全般的に低下している傾向があることがわかった。しかしながら、現在ではその反省から、現場強化に回帰する努力がなされ始めたことを確認した。第二の焦点では、品質強化プロセスは製品設計から現場の品質改善の連動性確保を指向するコミュニケーション強化が重要という知見が得られた。第三の焦点では、開発と製造の業績は相互に正の関わりがあって、どちらかで競争力を高い業績を持続することが難しいことがわかった。情報技術の利用力も連動性と正の相関を持つという知見も得た。これらは各々内外の学会発表および論文として発表。 今後の研究課題は、連動経営のポイントとして、開発と製造プロセスの連動行動を確保するプロセスとしてフロント・エンドにおける計画段階の質を上げるという方向が強く示され、それは今後の研究テーマとして展開する予定になっている。
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