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新興経済圏(エマージングエコノミー)の会計システム選択についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530295
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 会計学
研究機関九州大学

研究代表者

小津 稚加子  九州大学, 大学院・経済学研究院, 助教授 (30214167)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード基準統合化 / 新興経済圏 / 会計システム選択 / IASB / 会計基準の統合化 / 会計基準の受容 / 会計基準設計 / 国際会計基準 / 会計基準の統合 / 会計制度の受容
研究概要

先進国中心で国際会計基準・国際財務報告基準への基準統合化が進行する影で、新興経済圏(エマージングエコノミー)は取り残されてしまった感がある。本研究では新興経済圏の会計システム選択について、理論および実態の両面から検討している。国際会計研究では、従来、先進国の優れた会計基準の研究に焦点が当てられてきたが、本研究では先進国で研究・開発された会計基準が新興経済圏にとってどのようなメリット・デメリットがあり、反面、どのような不具合があるのかを理論的に解明し、これまで十分に研究されてきたとは言いがたい、「新興経済圏の会計研究」を開拓する。
新興経済圏諸国は、自国基準を開発、改良する間もないままに、資本市場との統合化に直面し、グローバル化の波にさらされた。通常の会計基準の作成プロセスに則るならば、自国基準の検討と他国基準との比較研究、自国企業(作成者側)のニーズの調査を経て、最も望ましい会計基準の開発へと向かうはずである。しかし、新興経済圏の場合は、迫るグローバル化への対処が急務である。結果として、自国基準の開発・作成よりも、既に体系化された会計基準のいずれをどのように「選択」するかが、課題となってしまった。本研究では、新興経済圏に影響を与えた先進国の会計システムがもつ規準と戦略(ないしは対応)の変遷を明らかにしようとする視点から検討した。意思決定有用性アプローチが不具合を起こす先例を示すとともに、一方で勘定組織案型の会計システムもグローバル化した経済環境においては行き詰りつつあることを明らかにした。同時にIASB(国際会計基準審議会)でのSME(中小会社および新興経済圏諸国)のための会計基準開発に関する議論を紹介し、説明責任と認識・測定原則の研究が必要とされることを指摘した。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 新興経済圏(エマージングエコノミー)の会計基準設計2006

    • 著者名/発表者名
      小津 稚加子
    • 雑誌名

      経済学研究(九州大学) 73・2(投稿予定)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] An Appraisal : IASB Standards to SMEs and Financial Reporting Issues for Emerging Economies2006

    • 著者名/発表者名
      Chikako Ozu
    • 雑誌名

      Kyushu University Keizaigaku Kenkyu (The Journal of Political Economy) Vol.73. No.2(forthcoming)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] フランス国家会計審議会2006

    • 著者名/発表者名
      小津 稚加子
    • 雑誌名

      『会計利益計算の構造と論理』第10章 (所収)

      ページ: 187-200

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 会計基準設計の系譜-テストケースとしてのフランスの考察2004

    • 著者名/発表者名
      小津 稚加子
    • 雑誌名

      JICPAジャーナル 16巻・11号

      ページ: 42-47

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 西アフリカ地域のプラン・コンタブル2004

    • 著者名/発表者名
      小津 稚加子
    • 雑誌名

      『各国プラン・コンタブルの比較研究』日本会計研究学会スタディグループ最終報告書

      ページ: 90-95

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] スペインのプラン・コンタブル2004

    • 著者名/発表者名
      小津 稚加子
    • 雑誌名

      『各国プラン・コンタブルの比較研究』日本会計研究学会スタディグループ最終報告書

      ページ: 64-69

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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