研究課題/領域番号 |
16530303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
薄井 彰 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (90193870)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 財務諸表の品質 / 利益の持続性 / アクルーアルの持続性 / 会計規制 / 会計情報の価値関連性 / 会計情報の質 |
研究概要 |
このプロジェクトは、1965-2004年の期間における上場企業の大規模なサンプルを利用して、アクルーアルの信頼性(品質)と利益の持続性を調査している。親会社単独利益と株式リターンの関連性の観点からは、利益のアクルーアル部分は、平均して、キャッシュフロー部分に比べて、過大に評価されている。その意味で、利益のアクルーアル部分の信頼性は低い。総アクルーアルを非現金運転資本増分、正味非流動営業資産増分、正味金融資産増分に3区分すると、いずれの情報も、キャッシュフロー部分に比較して過大に評価されている。利益の持続性は年々低下している。非現金運転資本増分と正味非流動営業資産増分の持続性は、それぞれ、キャッシュフロー部分に比べて、平均して低い。持続性の観点からは、非現金運転資本増分と非流動営業資産増分の信頼性は低い。アクルーアルの信頼性の低下は、企業の利益操作に関連するであろう。営業資産、負債の項目を利用した利益操作は、深刻な問題を引きおこしている。会計規制は、財務諸表の最低水準の信頼性を規定するミニマム・スタンダードである。投資家の情報獲得を前提とする市場では、信頼性の高い会計情報は、投資家の情報獲得を促進させるので、効率的な価格形成に貢献する。ただし、政策担当者がより信頼性の高い会計情報を要求するならば、情報コストは社会的に増大する。信頼性の水準はコスト・ベネフィットの観点から決定すべきであろう。
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