研究課題/領域番号 |
16530329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 立命館大学 (2005-2006) 広島大学 (2004) |
研究代表者 |
石倉 康次 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (40253033)
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研究分担者 |
訓覇 法子 日本福祉大学, 福祉経営学部, 教授 (10329766)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 認知症 / 自助活動 / 障害 / 若年性認知症 / 看護 / 介護 / 若年認知症 / クリスティーン / アルツハイマー / 夫婦関係 / グループホーム / 自治会活動 / 本人対象講座 |
研究概要 |
本研究の最終年度である本年度は、次のような成果を上げることが出来た。 1.スウェーデンにおける若年認知症の人に対する対策と自助運動の経過をまとめた。 2.アルコール中毒患者の自助グループ活動の比較研究の視点から学ぶ作業をおこなった。 3.尼ヶ崎にあるグループホームいなの家で認知症の人を対象とした介護実態についての観察記録の分析を職員と合同ですすめた。その結果、起床・洗面・着替え・食事の作業が連続する朝の時間帯では、認知症の人がその連続的な行為を首尾よく行っていく上で適切な支援が必要であることが具体的に明らかとなった。また、コミュニケーションの不自由が少なく身辺自立していると職員が判断していた人も、同じ動作を繰り返していたことが発見できた。 4.2006年10月に北京で開催された、2006年神経科学新進展国際討論会に参加し、日本での認知症のとりくみが本人を中心としたケアに転換しつつあること、認知症の人の障害についての理解が広がりつつあることを発表した。またこの会議に参加することで、中国本土では,認知症への取り組みは薬学の範囲で始まりつつあることが確認できたが、看護や介護面でのとりくみはほとんど着手されていない段階であることがわかった。 5.2007年3月に香港で開催された、世界華人老齢及び痴呆症学術検討会に参加し、中国本土、香港、マカオ、台湾、オーストラリア、カナダでの中国系の人々の間での認知症への取り組み状況を把握することが出来た。オーストラリアやカナダでは、我が国同様の取り組みが進んでいるが、それ以外では、香港、マカオでは公的支援のもとに認知症への取り組みが医療・介護(看護)面で進んでいること、台湾では寄付金をもとに民間サイドで先駆的な認知症の人の施設ケアが始まっていることが確認できた。 6.ドイツで開催された世界アルツハイマー協会主催の大会に出席したクリスティーン・ポール夫妻と面談し、本人の口から公的な活動は収束し、残る時間を夫と子ども達のために費やしたいという意志を有していることを聞き出すことができた。 以上の成果を含め、3年間の研究成果を,研究報告書としてまとめ印刷した。
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