研究課題/領域番号 |
16530367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
狩野 徹 岩手県立大学, 社会福祉学部, 教授 (00204595)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 認知症高齢者(痴呆性高齢者) / 環境デザイン / 認知症ケア / 認知症高齢者グループホーム / ユニットケア / 認知症高齢者 / ケア環境 / デザイン / 自立支援 / 痴呆性(認知症)高齢者 / 痴呆(認知症)ケア / 痴呆性高齢者グループホーム |
研究概要 |
この研究において、以下の3点についての課題と実際のデザインの提案をおこなった。 1.逆デイサービス実施の効果について 逆デイサービスを試行している施設において、認知症高齢者の利用者に対し、逆デイ実施の前後などの観察をおこなった。逆デイ実施中は笑顔が増加、逆デイ実施直後は自発的行動がやや増える傾向が見られるなど試行ではあるが、効果の一端が見られた。歩いていける民家を利用しているため、その移動中に季節感を感じるなど、外出としての効果もあり、制度上の課題(職員の配置、費用の担保など)をクリアし、普及させていく必要があることを示した。 2.高齢者施設における個別入浴について 個別入浴を実施している施設において、職員へのヒアリングを通してその課題等を明らかにした。メリットはきめ細かいケアができることで、課題は、入浴専用にケアをする職員が必要な点であった。ユニットケア型の特養が増え、個別入浴も増加してきているが、個別浴槽そのもののデザインだけではなく、ケアとしては望ましいが人員体制をどう工夫して確保するかを検討して進める必要があることを明らかにした。 3.職員の休憩室について 認知症高齢者に対していいケアをするためには、直接的ケアだけでなく、見守りなど高度な室が要求されるケアも必要である。そのためには一緒に生活して休憩を取るだけでなく、現場からある程度独立するが、すぐ戻れるような位置に休憩室があることが重要であると考えられる。ここでは休憩室の使い方等をアンケート調査することで明らかにし、休憩室のデザインについての課題を整理した。 以上の課題を明らかにするとともに、実際の施設の計画に関わり特別養護老人ホーム1施設、老人保健施設1施設の具体的環境デザインの提案をし、完成した施設において、そのデザインの有効性について検証をおこないはじめ、今後、継続していくこととした。
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