研究課題/領域番号 |
16530417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
小林 久男 埼玉大学, 教育学部, 教授 (50004122)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 神経心理学的検査 / 発達障害児 / 注意 / 同時処理 / 継次処理 / プランニング / 遂行機能 / 発達支援 / 注意欠陥多動性障害 / 注意検査 / 同時処理検査 / 継次処理検査 / プランニング検査 / 近赤外線トポグラフィー / カード分類検査 / 自閉症児 / 次元 / 保続 / 幼児 / 実行機能 / 前頭葉 / ハノイの塔 |
研究概要 |
研究の目的は認知情報処理過程全体を評価することのできる包括的な神経心理学的検査の開発とそれに基づく発達障害児への発達支援プログラムの作成とその実践にある。開発する神経心理学的検査は、(1)注意に関する検査、(2)同時処理・継次処理に関する検査、(3)プランニングに関する検査、の3つの下位検査より構成される。本研究ではこれまでに作成された検査バッテリーをさらに充実し、より洗練されたものにすることが目的である。具体的な目的は、(1)プランニングの検査について前頭葉の中核的機能である「実行機能」の観点から見直し、その内容をさらに充実したものにすること、(2)これまでに作成した神経心理学的検査は脳の3つのブロック(第1・第2・第3ブロック)の働きと関連づけて作成されているが、それらの関連性についてはなお検討の余地があること、(3)これまでに作成された神経心理学的検査は主に学童を対象としたものであるため、さらに低年齢にも適用できるような検査バッテリーを検討すること、(4)発達支援の方策(プログラム)について検討すること、の4点である。(1)についてはWilsonら(1996)によって成人用に開発された「遂行機能障害症候群の行動評価法(BADS)」を学齢児や発達障害児に適用できるように9歳〜14歳の健常学齢児童において標準化した。(2)では近赤外線トポグラフィー(NIRS)を用いて、成人被験者を対象に「ウィスコンシンカード分類テスト」と「レーヴン色彩マトリックステスト」について、前頭部及び頭頂-後頭部の脳血流動態を検討した。(3)ではウィスコンシンカード分類テストの幼児版ともいえるカード分類課題を用いて健常幼児と自閉症児の実行機能を検討した。(4)では自閉的傾向をもつ知的障害児について支援プログラムを作成し、その効果を検討した。
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