研究課題/領域番号 |
16530432
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
中野 茂 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (90183516)
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研究分担者 |
池邨 清美 (近藤 清美) 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (80201911)
草薙 恵美子 國學院短期大学, 幼児児童教育学科, 教授 (90341718)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 乳児 / 第一次・第二次間主観性 / 母親の感受性 / 乳児のアタッチメント / 発達環境 / プレイフル / 共同注視 / 随伴性 / 間主観性 / アタッチメント / 気質 / ビデオ育児日記法 / 対乳児発話 / 仲間性 / 保育環境 / マザリーズ / 愛着 / ビデオ育児日記 / モーショニーズ |
研究概要 |
本研究は、50組の母子について、母親については妊娠中から、子どもについては誕生直後の2週から15か月まで数ヶ月間隔で間主観性と愛着関係について調査した縦断的観察の成果である。 ところで、NICHD縦断研究からは主な成果として、15か月時の母親への愛着に保育経験の影響はなく、母親の感受性が主効果だった、保育の質以上に、家庭環境は知力と関係があったという。しかし、これらの成果は、保育士-子ども関係、仲間関係、親の個人差などの影響を検討しないまま、家庭での親子関係が子どもの発達の主要因としている。しかも、観察は半年〜1年余りの間隔で、主なデータは15か月以降に限られている。家庭の影響を十分に調べているとは言えない。本研究も当初は「家庭と保育所間での育児語、やりとり・遊び、愛着関係、文化学習の類同性の検討」という副題を付けた。しかし、この家庭と保育所間の比較の前に、まずは、乳児期の親子関係についてより詳細な資料収集が必要と判断し、親が子に与える影響、とりわけ、安定した愛着の発達につながる経路と、乳児の生得的間主観性・コンパニオンシップの発達経路との交差、独立性を追求することにした。 方法:、ビデオ育児日記法による出生直後からの家庭での母子のやりとりからスタイルの測定、4か月:第一次間主観性の測定、6か月:母親の感受性の測定、10か月:共同注視、第二次間主観性の測定、13か月時点:愛着タイプの測定などを実施した。 主な成果:(1)4か月〜母親のプレイフルさが子どもの間主観的随伴反応を引き出すが親の感受性は関係がない、(2)6か月時点での親の感受性は13か月の乳児の愛着タイプを予測するが、プレイフルさはそれらとは関係がない、(3)10か月の共同注視は、親の関わり方とは関係がない。したがって、これらの成果から仲間性・間主観性と母親の感受性・アタッチメントの二次元は独立な発達経路を辿ることが示唆された。
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