研究課題/領域番号 |
16530435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
渡邊 弥生 (渡辺 弥生) 法政大学, 文学部, 教授 (00210956)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 社会的(ソーシャル)スキル / 発達 / サイコ・エデュケーション / ソーシャルスキルトレーニング / VLF思いやり育成プログラム / 対人葛藤 / 社会的スキル / サイコエデュケーション / 社会性 / ソーシャルサポート / ソーシャルスキルトレーニング(SST) / VLF |
研究概要 |
1)社会的スキルの実態調査 実際の日常生活における対人関係の葛藤場面において、どのようなソーシャルスキルを用いることができるのか、その発達の実態を明らかにすることを目的に、小学1年生から高校3年生までを対象にして自己評価と実際のソーシャルスキルとの関係を検討した。ソーシャルスキルを自己評定させた後、対人葛藤場面での他者の意図の読み取り、具体的な問題解決行動、具体的に用いるソーシャルスキルについて質問した。その結果、学年差が明らかになり、学年が上がるに連れて他者の視点について複数の解釈ができるようになることや、行動に個人差が見られるようになった。ソーシャルスキルが高い人は、攻撃的な言葉ではなく、主張的または娩曲的な表現が使用できることが示唆された。中学生以上では、性差が明らかになり、女子のほうが状況の解釈に幅があることや、主張的な態度の傾向が高かった。また、社会的スキルの発達にソーシャルサポートの影響が大きいことが明らかになった。 2)サイコ・エデュケーションの効果 (1)VLF思いやり育成プログラムの効果:幼稚園から高校生までを対象に実践が行われた。幼稚園では実践の様子をDVDにまとめ、保育学会で発表した。小学生対象には統制クラスを設けて、効果を比較したところ、VLF実践クラスの方が、従来の資料中心のクラスに比較して効果が認められた。中学生対象の実践では、年齢的に自己評価が低くなることから、授業の様子においては効果が伺えるものの、アセスメントの工夫が必要なことが明らかとなった。高校生を対象に初めて行われたが、授業の感想から高校生においても対人関係を体験的に考える授業が求められていることが明らかになった。 (2)ソーシャルスキルトレーニングの効果:小集団の高校生を対象に実施され、セッションの積み重ね、ターゲットスキルの内容の決定、教師のモチベーションを上げることの重要性が示唆された。
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