研究課題/領域番号 |
16530445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 富山大学 (2005-2006) 富山医科薬科大学 (2004) |
研究代表者 |
松井 三枝 富山大学, 医学薬学研究部, 准教授 (70209485)
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研究分担者 |
住吉 太幹 富山大学, 附属病院, 講師 (80286062)
野口 京 富山大学, 附属病院, 講師 (10242497)
鈴木 道雄 富山大学, 医学薬学研究部, 准教授 (40236013)
川崎 康弘 富山大学, 附属病院, 講師 (80242519)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 認知リハビリテーション / 統合失調症 / 前頭前野 / 脳機能 / 社会的知識 / 記憶 / 近赤外線分光法 / 認知障害 / スクリプト / 注意 / 単語記憶学習 / 機能的脳磁気共鳴画像 / 前頭葉 / 記憶のストラテジー |
研究概要 |
第1に、統合失調症患者の認知障害の特徴と潜在的学習可能性の検討を行なった。とくに、社会的知識構造の特徴と記憶学習に着目した。第2に、認知リハビリテーションの効果の実証的検討のために、認知機能課題施行時の脳機能状態を調べた。健常者で検討し、方法的妥当性を確立した。第3に、基礎研究を土台として、認知リハビリテーションの方法を独自に開発し、協力の得られた統合失調症患者に実施し、その効果の検討を行なった。 対象はICD-10で統合失調症と診断された患者で、急性期にはなく、比較的、症状が安定している患者とした。事前に、神経心理学的アセスメントを行い、神経心理機能プロフィールを加味して選択した。対象患者に対して、週1回、1セッションで3ヶ月間、認知リハビリテーションを実施した。認知リハビリテーシヨンは、日常場面におけるスクリプトを用いた社会的知識の組織化の障害の改善を目指した訓練および注意・実行機能の改善を目指した自動車の運転演習課題により構成された。その後、3ヶ月間維持療法としての薬物療法のみでフォローした。認知リハビリテーションによる介入前と介入直後、および維持療法による3ヶ月フォローにおいて、神経心理学的検査と臨床症状評価をおこなった。さらに、近赤外線分光法により、介入前、介入後およびフォロー3ヵ月後の脳機能状態を検討した。結果、社会的認知課題(Script),実行機能,および言語機能の各指標に有意な改善が認められ,さらに、それらの効果はその後の3ヶ月のフォーローアップ時にも維持されていた。付随して,陽性症状評価尺度の一部に有意な軽減が認められ、認知リハビリテーションの効果が示唆された。また、近赤外線分光法による検討では、統合失調症の前頭前野の課題施行中の脳賦活状態に関して、認知リハビリテーション後、とくに記憶課題の検索時にoxyHb濃度の変化が認められる傾向が示唆された。
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