研究課題/領域番号 |
16530481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 相愛大学 |
研究代表者 |
江草 浩幸 相愛大学, 人文学部, 教授 (90168774)
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研究分担者 |
中山 満子 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (30235692)
橋本 文彦 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (30275234)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | クロスモーダル / 体性感覚 / 視覚 / 脳内過程 / 触覚 / 注意の瞬き現象 / 刺激-反応適合性効果 / 変換視 / 逆転眼鏡 |
研究概要 |
本研究課題では、2年間の研究期間内に、以下のような3つの実験的検討を主軸として研究を行ない、一定の「区切り」となる成果を得た。以下のすべては、国内外の学会において発表・報告がなされた。 1.空間的な刺激-反応適合性効果の検討 従来の研究では刺激に幾何学図形が用いられてきたが、円形の内部に「目」「鼻」などに当たる要素を含ませた「顔」図形や「時計」図形を用いることで、従来の身体中心枠の効果を上回る対象中心枠の効果が見られた。 2.視覚と触覚のクロスモーダルな注意の瞬き現象の検討 視覚と触覚に対する刺激の「タイプ」を統一することで、視覚単独・触覚単独・視覚から触覚、また触覚から視覚という4つのパターンで課題の干渉がどのように起こるかを検討した。その結果、視覚や聴覚で知られている特徴と触覚課題が加わった場合の特徴とが異なること、また視覚から触覚と触覚から視覚という逆方向で干渉の仕方が異なっているという、われわれのこれまでの実験結果が、今回の統一された刺激タイプにおいても確かめられた。 3.長期的な視野反転に伴う順応過程と体性感覚への影響の検討 長期間の視野反転に対する順応に関して、行動心理学的アプローチと脳生理学的アプローチの二つの観点から実験・検討を行なった。第一は行動場面においてどのような順応過程が存在するのかを調べるものであり、第二はどのような形で脳の「適応」が起こるのか、その過程をfMRIによって測定・検討するものであった。一連の研究からは、特定刺激に対する脳内の特定部位の学習過程が、視野反転の持続によって変化することが示された。
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