研究課題/領域番号 |
16530482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
亀島 信也 関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 教授 (90241108)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 共感性 / 行動分析 / 対人行動 / 縦断研究 / 集団教育 |
研究概要 |
共感的行動は生まれ持った生物学的基盤があるとされている。また発達心理学者は、共感的行動が学習されたものではなく、生得的なものとさえ述べている。そこで今回の研究では、まず幼稚園児を対象として、親と幼稚園教諭から子どもの共感性に関して報告させるとともに、(生物学的な)親自身の共感性をも評定する。第二番目の目的は、そのような子ども自身の共感的行動について、縦断的研究を使用して共感的行動が変化するのかが検討された。 2つのグループから構成される幼稚園児とその親が今回の研究の対象者である。第一のグループは(コフォート1=男児27名・女児22名)49名の幼稚園児で、今回の縦断的研究には彼らが3歳の時と4歳の時に参加する。第二のグループ(コフォート2=男児38名・女児23名)は61名で、同じく4歳の時と5歳の時に参加する。 研究データは、親および幼稚園教諭からの質問紙による子どもの共感性報告と、親自身の共感性評定から得られた。加えて、上記の縦断的研究データとして、幼稚園における子どもの行動が観察され、I/Oサンプリング法を使用して、10分間の行動が分析された。 その結果、幼稚園教諭と親は、園児の共感性に関しては、異なった見方をしていることが明らかになった。幼稚園教諭は3歳児に対して、4歳児より高い共感性得点を報告した。大人の共感性評定であるIRI(対人的反応性指標)を用いて、幼稚園という就学前(3歳-5歳)の発達過程にある幼稚園児の共感性との関連を検討すると、母親自身の共感性こそが、自分の子どもの共感性と関連していることが見受けられた。特に、母親自身の認知面ではなく情意面での共感性が、子どもが3歳という早い時期より、関連していることが明らかにされ、子どもの共感性の情意面は、生物学的・遺伝的な影響を受けている可能性が示唆された。
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