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敗戦直後の日本における戦争孤児・浮浪児に関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530486
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関北海道大学

研究代表者

逸見 勝亮  北海道大学, 大学院教育学研究科, 教授 (20002321)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード浮浪児 / 戦争孤児 / 東水園 / 鐘の鳴る丘 / とんがり帽子 / 菊田一夫 / 引揚援護局 / 引揚孤児 / 「鐘の鳴る丘」 / 「緑の丘」 / フラナガン神父 / 戦災孤児 / 戦災孤児等集団合宿教育所 / 水上警察署
研究概要

1.品川台場「東水園」の歴史
1)浮浪児・戦争孤児の生活手段は、窃盗・スリ・乞食などであり、子どもらの背後に犯罪組織が存在している場合もあった。
2)1946年9月、東京都・警視庁水上警察署は、占領軍東京補給廠の協力を得て、浮浪児・戦争孤児収容施設「東水園」を品川第五台場(後に第一台場)に設置した。人工島に収容すれば、一般の人々から隔離し、かつ逃亡を防ぐことができるとの判断である。東水園を港区高輪台小学校分校として、収容児童に対して義務教育を課した。子どもらはしばしば逃亡を試み、水死することもあった。1949年9月、台風による建物倒壊を期に東水園は閉鎖となった。
2.NHK連続放送劇「鐘の鳴る丘」(菊田一夫作、1947年7月5日〜1950年12月29日、790回)に関する研究
1)浮浪児救済・青少年不良化防止を銘打った「鐘の鳴る丘」に関する従来の研究は、同時代の印象・感想に依拠しがちであるので、「鐘の鳴る丘」放送台本(NHK放送博物館所蔵)を通読して放送劇の構成と内容を分析した。
2)「鐘の鳴る丘」は、復員兵修平と浮浪児たちが、浮浪児を食いものにする山田一家に立向かい、村人の偏見と闘いながら「少年の家」を建設し、やがては北海道開拓にも従事するにいたる、浮浪児自立の物語である。菊田一夫は「憐憫」と「取り締まり」(犯罪者視)の間におかれていた浮浪児・戦争孤児たちに、幸福に生きられるように、親を探し出し、養父母を見つけ、開拓農場建設に従事させた。
3)NHK第1・2放送における再放送、映画化、小説化、舞台劇化、紙芝居化、主題歌「とんがり帽子」レコード化など、「鐘の鳴る丘」の多数のヴァリエーションが存在した。わけても選抜高等学校野球大会行進曲に「鐘の鳴る丘」主題歌「とんがり帽子」が選ばれたことは、放送劇「鐘の鳴る丘」が広範囲に流布し、聴取者に好評を博したことの証左である。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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