研究課題
基盤研究(C)
平成16〜17年度にかけて、韓国の学校教育における「統一教育」の変遷と課題を東アジアの共存・共生の教育的視座と関連づけて再定位するために、第一に、韓国の学校教育における「統一教育」の歴史的変遷と現状をまとめ、第二に、朝鮮半島の分断と統一問題に対する日本の社会科の現状と課題を考察し、その上で東北アジアの共存・共生という教育的視座を模索する研究活動に努めた。その結果、以下のよう実績を挙げてきた。第一に、様々な場所に出かけて積極的に口頭発表を行った。例えば、「朝鮮半島への眼差しから読む歴史認識と社会科」(「第56回歴史教育者協議会全国大会」)、「朝鮮半島イメージの二極分化と社会科の課題」(日韓歴史教育実践交流会)、「新しい日韓関係を考える-ナショナル・ヒストリを超えて」(歴史教育者協議会・山形大会)、「日韓歴史教育の課題-二分法的思考の相対化」(歴史教育者協議会・秋田大会)、「日本の大学生にみる東北アジアとアメリカのイメージ」(第57回歴史教育者協議会全国大会)などである。第二に、朝鮮半島を軸にした東北アジアの平和構築のための日本の社会科の現状と課題を明らかにする研究活動を行った(次頁の「研究発表」、参照)。例えば、科研費の研究成果を中間まとめをする作業として、審査論文である「東北アジアの平和構築と社会科の課題-朝鮮半島イメージの二極分化の問題を中心に-」(民主教育研究所『民主教育研究所年報2005』、2005年8月)を投稿・掲載した。第三に、『馬山で生まれた日本人朝鮮史学者旗田巍』(知識産業社(ソウル)、2005年7月)を韓国語で出版した。旗田巍は戦後日本で朝鮮半島の分断と統一問題にいち早く関心を寄せ、日韓・日朝友好のために努力した人物である。「知識産業社」は韓国の歴史学を先導してきた知名度のある出版社である。拙著は出版と同時に、韓国の8社の新聞社に紹介される(様式C-25、参照)など大きな反響を呼んだ。
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日高教新聞 1月15日
ページ: 1-1
歴史教育研究(韓国歴史教育学会) 創刊号
ページ: 257-270
韓国教育開発院研究報告書『教員の職務基準分析及び基準開発研究』
ページ: 161-173
日本行政政策学界年報 第13号(印刷中)
Annual Report 2005 of R.I.D.E (Research Institute of Democracy and Education) No.6
ページ: 354-380
歴史地理教育(歴史教育者協議会編) No.664
ページ: 26-31
日本教育史往来(日本教育史研究会) 第151号
ページ: 3-5
Beyond the Reform of Education (Hihyosya)
ページ: 144-154
Bulletin of the Education History and Philosophy Division (Faculty of Education, the University of Tokyo) No.28
ページ: 21-31
110000197866
Bulletin of the Education History and Philosophy Division (Faculty of Education, the University of Tokyo) No.27
ページ: 45-55
110000197861
Bulletin of the Graduate School of Education, the University of Tokyo No.37
ページ: 1-10
110000485802
Bulletin of the Faculty of Education, University of Tokyo No.35
ページ: 11-19
110001101704
日本行政政策学会年報 第13号(印刷中)