研究課題/領域番号 |
16530508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高橋 敏之 岡山大学, 教育学部, 教授 (80226860)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,650千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 幼児教育 / レッジョ・エミリア幼児教育 / 芸術による教育 / 幼年期の造形芸術 / 保育の専門性 / 保育者養成 / 学び / 遊び / レッジョ・エミリア保育 / 保育内容学 / 幼年造形教育学 / 公立幼児学校 / 人物画 / 家庭教育 / 装飾表現 / 描画欲求 / 保育実践 / レッジョ・エミリア市 / 自然体験 / 折り紙遊び / 運動遊び / 造形活動 / 芸術教育学 |
研究概要 |
【研究1】本論は、幼児期に重要だとされる遊びを通しての学習や保育の枠組みの中で、幼児の素材体験を支援する遊具制作のための基礎的研究を行った。先ず、教育思想に見られる素材体験の重要性を指摘し、次に、木製と金属製のジグソー動物パズルの制作について論述し、最後に、遊びの中で体験する木材と金属について考察した。今後の課題としては、幼児の発達段階を考慮した実験と観察を行わなければならない。 【研究2】本論は、子どもの描画活動における装飾表現の発達について考察するものである。また、保育実践や家庭教育において、描画表現を豊かにするための適切な援助を検討するものである。我々は、ある子どもの描画活動を分析し、人物画に見られる装飾表現の発達過程を明らかにした。さらに、その発達は子どもたちの経験によることが確認できた。子どもは、新しい経験により新たな表現を獲得し、描きたいと思う経験に応じ異なる表現を選択する。したがって、豊かな経験と装飾に関する示唆を多く与えることが、重要である。そのことにより、人物表現のみならず、その他の造形活動においても、子どもたちの表現は豊かになる。今後の課題は、装飾表現の男女差についての検討である。 【研究3】本論は、レッジョ・エミリア幼児教育を日本に導入する際の問題点と課題について考察するものである。第1に、レッジョ・エミリア市の子どもの造形芸術や視覚芸術を、正しく把握しなければならない。第2に、日本の保育に「プロジェクト学習」を位置付け、根本的に保育理念を転換しなければならない。第3に、「プロジェクト学習」の時間を確保するため、習慣的に行われている園行事を精選すべきである。第4に、潤沢な教育資金が必要である。第5に、「アトリエリスタ」を養成する仕組みを作らねばならない。第6に、保育記録の仕方を「ドキュメンテーション方式」に一新すべきである。
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