研究課題/領域番号 |
16530510
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
深澤 広明 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (70165249)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 学習集団 / 少人数習熟度別編成 / 学級指導 / 授業指導 / 授業研究 / 朝の会・帰りの会 / 少人数習熟度別指導 / 朝の会・終わりの会 |
研究概要 |
授業指導と学級指導の相互作用の場としての「朝の会」「帰りの会」の時間は、教室における教師と子ども、子ども相互の信頼関係や人間関係を育む場として期待されてもいるし、また機能していることが、本研究におけるフィールドワーク及びアンケート調査からあらたて確認することができた。 「朝の会」「帰りの会」においては、一日の「振り返り」と子ども相互の「かかわり合う」関係とを相互評価する場面が多く見られるが、そうした相互評価を支えるためには子ども相互の「かかわり合う」関係を促進的にする教室の文化的活動が必要であり、さらに、そこにおける教師の指導的評価活動が重要な役割を果たしていることが実践事例の分析から明らかになった。 授業指導に内在する学級指導的側面については、「少人数習熟度別」等で学級を解体して編成される学習集団の授業指導においては、子ども相互の「かかわり合う」関係を浮き彫りにするような教師からの具体的で直接的な指導が多く見られる。そこでの指導は、従来の学級を基盤とする学習集団と同じ方向性を志向するものではあるが、「かかわり合う」ことを子ども自身に意識させることに主眼が置かれたものが多いことが明らかになった。 少人数習熟度別の授業指導における「基礎コース」と「発展コース」の比較検討を通して、そこでの子どもたちの学びの質と教師の指導のあり方が一面化しやすく、それぞれのコースの学習内容を相互関連させるような授業構想の必要性が問題点として見えてきた。 学級指導のあり方について、本研究で入手した1980年代の「オーディオによる教育実践」テープのドキュメンテーションによって、子どもたち自身が提案し子ども相互で相談し、合意や決定をしていく学級づくりの方法の原則と今日的可能性について見通しを持つことができた。
|