研究課題/領域番号 |
16530521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
宮上 多加子 高知女子大学, 社会福祉学部, 助教授 (90259656)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 家族介護 / 介護実践力 / 生涯学習 / 認知症 |
研究概要 |
本研究の目的は、家族の認知症介護体験に関する資料に基づき、介護実践力の変化と関連する要因を質的に分析し、家族介護者に対する教育的支援の方策を検討することである。 1.家族介護者に対する介護力の向上を目指した取り組みについて、「呆け老人をかかえる家族の会」の2地方支部において資料収集と聞き取り調査を行った。 2.在宅介護に必要な介護力の内容と構造、および時間的な変化や変化に関連する要因について明らかにするために、「呆け老人をかかえる家族の会」会報に掲載されている介護体験記事および介護体験をテーマとした書籍を収集し、分析を行った。先行研究において提示した「家族の痴呆介護実践力の変化プロセスモデル」における概念およびカテゴリーとの比較検討を行って確定した45概念をもとに、介護実践力の向上を促進する6要因と、阻害する4要因を提示した。 3.介護者と認知症高齢者との関係や、介護方法についての認識の変化について詳細に分析することを目的として、初期から中期の認知症高齢者を介護している家族介護者6名と、就職して2年以内の老人福祉施設の介護職9名に対して個別面接調査を行った。データは、修正版グラウンデッド・セオリーに基づいて質的に分析を行い、家族介護者の認識の転換プロセスを構成する5カテゴリーと20の概念を提示した。 4.家族介護者の認知症介護実践力向上を図るための支援方法として、成人の特徴をふまえた教育理論が応用できる可能性があると考えられた。
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