研究課題/領域番号 |
16530571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
石田 淳一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (70144186)
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研究分担者 |
橋本 吉彦 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (60000072)
池田 敏和 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (70212777)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 考える足場 / 習熟度別指導 / 算数科 / スパイラルな指導 / 発展的な学習 / 「考える足場」をつくる算数授業 / 考える足場をつくる算数授業 |
研究概要 |
算数科における習熟度別コース指導を研究している八戸市立長者小学校を研究協力校として平成16年度から3年間にわたり、授業実践研究を実施した結果、毎時間の学習に必要な基礎・基本を授業導入時にクラス全体で確実なものにする準備学習としての「考える足場」が上位・中位・下位コースにより異なること、各コースに適切な足場は何かを研究単元で研究した。その成果として、6つの足場のタイプ((1)既習問題の解法のアイデア・方法を振り返る、(2)既習問題を解く、(3)導入問題を考え、新しいアイデア・方法を知る、(4)問題の1つの解法の見通しのよさを考える、(5)問題場面からわかることを記述する、(6)問題場面を図や表に表す手立てを学ぶ)を特定し、各タイプの授業実践例をまとめ、「考える足場」をつくる算数科授業の創造(明治図書)、として公刊した。 京都市立桃山東小学校、小松市立第一小学校での現場教師との共同研究では、「考える足場」をつくる授業論により、能力混合クラスにおけるすべての児童の学力向上をはかる授業実践を積み重ねた。その成果として、共同研究論文が日本数学教育学会誌に4本、科学教育研究に2本、採録された。これらの研究からは、スパイラルな指導の具体化として上級学年の指導内容の素地的学習を発展的な学習として組み込むことができることが見出された。さらに第一小学校との共同研究から、「考える足場」をつくる算数授業論の立場からの5年と6年の学習指導案を作成した。 これまでの授業実践を論理的に考える力、発展的に考える力、読みとったり表現したりする力の3つの力を育てる観点から全国の授業実践をまとめ、「考える足場」をつくる算数科授業事例集(明治図書)を公刊した。
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