研究課題
基盤研究(C)
本研究の第一の目的である数学教育学における子どもの自己評価能力の実証的研究は、筆者が1998年に提出した自己評価活動を構成する枠組みに関して、自己目標、自己活動、自己評価、及び自己強化の定義の中で、特に自己活動について、教育学研究の自己活動の概念との混同を懸念し、自己学習活動と改めたこと。また、教育評価の議論をもとに展開した学習評価について、本研究の評価を授業評価と改め進めることに至った点が指摘できる。特に、授業評価と呼ぶことに関しては、第一に授業を通して学習者に形成できた学力(授業の成果;Products)のみでなく、それを形成していく授業の過程;processをも分析の対象とすること。第二に、授業評価は授業の設計や実施の段階へのフィードバック機能に加え、次の新しい授業のあり方へのフィードフォワードの機能をもつこと。本研究の第二の目的である数学教育学の目標一評価論の構築を目指す基礎研究は、数学教育学の枠で考える一方、他方で教科教育学を対象に考える必要がある。そこで、教科教育学のカリキュラムの構成原理を「人間の形成」と「陶冶」に求め、学習者の自己学習能力(self-learning ability)を、学習の課題や目標を自主的かつ自発的に選択あるいは設定し、適切な学習方法を選択し、その課題や目標の達成を追求し、その成果と過程を自ら評価して、自己成長あるいは自己向上を図っていく態度、能力、及び習慣の総体としてとらえること。また、自己学習能力がもついくつかの特性を、内発性、自律性、達成志向性、及び価値志向性として、さらに自己学習能力の内容を、情意的側面、認知的側面、及び技能的・習慣的側面の3側面からの検討が必要であることを指摘するものである。
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日本数学教育学会誌 算数教育 第88巻 第2号
ページ: 54-55
日本数学教育学会誌 算数教育 第88巻 第12号
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Japan Society of Mathematical Education, Arithmetic Education 2006 Vol.88-2
Japan Society of Mathematical Education, Arithmetic Education 2006 Vol.55-6
日本数学教育学会誌 算数教育 第88巻第2号
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鳥取大学教育地域科学部紀要(教育・人文科学) 5・2
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110000941950
日本数学教育学会誌 論究 (印刷中)
110006277462
Japan Society of Mathematical Education (in printing)