研究課題/領域番号 |
16530590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
赤木 里香子 岡山大学, 教育学部, 助教授 (40211693)
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研究分担者 |
山口 健二 岡山大学, 教育学部, 助教授 (90273424)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 美術教育 / 中学校美術科 / 単元モデル / キュレーション / 美術館と学校の連携 / 教員の職能開発(教員研修) / 対話型鑑賞 / ビジュアル・シンキング / 美術科教育 / 美術館教育 / 美術鑑賞 / 国吉康雄 / 教員研修 / 映像メディア表現 / 展覧会 |
研究概要 |
本研究は、鑑賞と表現を有機的に結びつける第三の領域・キュレーション(Curation展示企画)活動を、授業内容に導入した中学校美術科単元モデルの開発と普及を目的とするものである。 平成16年度は、岡山大学教育学部附属中学校2年生を対象に、美術館での鑑賞学習と映像メディア表現学習を組み合わせた単元モデルの設計を進めた。また、3年生選択美術科において<キュレーション実習>を試行し、岡山市の商店街イベントの一環として、生徒自身の企画・運営による作品展示とビジュアル・シンキング型のギャラリートーク、小学生対象のワークショップが実施された。 平成17年度には、従来の多様な実践にみられる美術鑑賞教育の整理・体系化を試み、タイポロジーを提案した。 平成18年度には、岡山市立岡北中学校2年生を対象に、総合単元「オリジナル美術館を創る」を実践した。この単元は、岡山県立美術館で開催された「国吉康雄展」と連携したもので、同展に際して岡山県立美術館国吉康雄教材開発研究会(研究代表者赤木里香子、分担者山口健二、協力者森弥生がメンバーに含まれる)が編集発行した教師向け『美術鑑賞ガイド』は、ビジュアル・シンキングに基づいて教師と生徒あるいは生徒同士が対話を重ねながら鑑賞体験を深めることを重視する。この対話型鑑賞によって「見る」経験を積み、国吉作品に親しんだ生徒の意識を「見せる」ことに転換させる過程では、美術館における展示方法の違いに気付かせる授業や、同じ作品群からテーマによって全く異なった作品選択と展示が発生することを体験的に学ばせる授業を組み込んだ。生徒チームは独自の展覧会企画を決定し、会場模型と主旨説明・解説パネルを完成させた。 以上のような単元モデルの普及を図るうえで、各年度にわたって、岡山県教育センターと岡山大学教育学部の共催による教員研修プログラム(10年研修者向けと中高美術教員向け)を実施した。
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