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グループ・ディスカッションを中心とした読むことの学習開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530593
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教科教育学
研究機関広島大学

研究代表者

山元 隆春  広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90210533)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードグループ・ディスカッション / リテラチャー・サークル / ピア・トーク / 読むことの授業 / ストラテジー・レッスン / リテラシー教育 / 国語教育 / ことばの力 / ディスカッション / グループ / 読み / リテラシー育成 / 文学 / 読むことの学習 / 学習開発 / 文学の授業 / 読者反応 / 読むこと / 対話 / トランスクリプト
研究概要

次の4点に集約することができる。
(1)ディスカションをとりいれることによって、少なくとも学習者相互の「考え」を明るみに出すことができるということであり、また、各々が自らの「読み」の特徴を意識することができるようになるということである。このことは報告書に掲載した「空中ブランコ乗りのキキ」(別役実)を対象としたグループ・ディスカッションのなかにあらわれていた。
(2)本研究のなかで分析・検討の対象とした『リテラチャー・サークルとともに前進する』と『教室におけるピア・トーク』それぞれの論述に共通してとらえることのできるのは、「読むこと」の学習にディスカッションをとりいれることによって、それをリテラシー育成の場にしていこうとする発想であった。ここで言うリテラシーは「読み書き」にかぎらないものである。ディスカッションであるから、当然のことながら聞き・話すという活動も少なからず営まれる。読んで考えたことや感じたことを通じ合わせる活動にとりくむことによって、リテラシーは育ちゆくのだということをこれらの論考は教える。
(3)グループ・ディスカッションの工夫は「読むこと」の学習を活性化させていこうとする願いから生まれる。本研究においてめざしたのは巧みに話し合う力の育成ではない。むしろ、技術はつたなくてもよいのであって、むしろひとと会話する内容を書物の方に求めながら、一人ひとりの「ことばの力」を育てていくための方策の一つとしてグループ・ディスカッションがあるのだと言ってよい。
(4)アメリカにおいてグループ・ディスカッションの実践研究をあらわしたジェニ・デイが提案し実践した<ストラテジー・レッスン>のような営みを継続していくことは、結果的に児童たちのコミュニケーション能力を育てることにつながるだろう。そこでは読書の方法そのものが扱われているわけではない。むしろ、ことばを通じてメッセージをやりとりするための方策や各自の思考と認識を深いものにしていくための方策が扱われていた。この意味で、グループ・ディスカッションを中心とする「読むこと」の学習は児童・生徒の「ことばの力」を伸ばしていく可能性をそなえていると言うことができる。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (8件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 文学の読みが「対話的」となる条件-"point-druven reading"概念の検討を手がかりとして-2006

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      生羅博昭先生御退任記念論集(生羅博昭先生御退任記念論集刊行会刊)

      ページ: 113-130

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Some Conditions for Dialogic Reading : From examining the concept or "point-driven reading"2006

    • 著者名/発表者名
      Takaharu Yamamoto
    • 雑誌名

      Collective Papers for Professor Hiroaki Sera

      ページ: 113-130

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 文学の読みが「対話的」となる条件-"point-driven reading"概念の検討を手がかりとして-2006

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      世羅博昭先生御退任記念論集

      ページ: 113-130

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 「どうしたって行けないけどそれでもぜったい行きたいどこか」に向かって-新しい文学教育のために-2005

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      「これからの文学教育」のゆくえ(右文書院)

      ページ: 298-313

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 文学を「読む」ことの今日的な意味は何か2005

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      中学校国語科教育CD-ROM授業実践資料集 理論編2 4

      ページ: 18-23

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ヌディア・リテラシーと国語教育-自らの居場所を確かめるために2005

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      国語教室の将来のために(学校図書中学校指導シリーズ国語:学校図書)

      ページ: 5-20

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] テクストに会ったらどうするか2004

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      月刊国語教育(東京法令出版) 24・8

      ページ: 40-43

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 文学の読みが「対話的」になる条件2004

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      国語科教育研究(全国大学国語教育学会) 106

      ページ: 49-52

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 文学教育基礎論の構築-読者反応をかくとしたリテラシー実践に向けて-2005

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 総ページ数
      732
    • 出版者
      渓水社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [図書] Construction of a fundamental theory for Literary Education : Toward Response-based literacy practice.2005

    • 著者名/発表者名
      Takaharu Yamamoto
    • 出版者
      The KEISUISHA Press
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [図書] 文学教育基礎論の構築-読者反応を核としたリテラシー実践に向けて-2005

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 総ページ数
      762
    • 出版者
      溪水社
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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