研究課題/領域番号 |
16540238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中野 博章 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60262424)
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研究分担者 |
宗 博人 愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20196992)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,450千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | くりこみ群 / 超対称性 / 閾値補正 / 超場形式 / 赤外固定点 / 超共形場 |
研究概要 |
素粒子の現実的な統一理論の構築に向けて、超対称な標準模型セクタと「赤外固定点をもつ強結合理論」のセクタを結合させる可能性を取り上げた。得られた主な成果は以下の通りである。 1.強結合セクタが脱結合(decouple)する質量スケールが、自らの強結合ダイナミクスによって生成される可能性を指摘した。真空期待値を獲得するゲージ一重項場の自己相互作用定数が強結合ダイナミクスによるベキ抑制を受けるため、超対称性の破れのスケールから桁外れに大きい質量スケールが得られることが特徴である。 2.TeV領域に強結合セクタを導入して、超対称な弱階層性問題を解消する新しい模型を提唱した。強結合相互作用の結果、トップクォークとの湯川結合を保ちつつ、ヒッグス場の質量パラメータを抑制できることが特徴である。また、この模型での閾値補正を検討した。 3.一般に、超対称性を破る相互作用に対する閾値効果(重い場の効果)を超場形式に基づいて考察し、摂動の任意次数で正しい一般公式を提唱した。当初の予想を、離脱する場がベクトル超多重項の場合に拡張し、超対称性の破れがアノマリで伝達される場合に矛盾が無いことを示した。また、離脱する場がカイラル超多重項の場合に、具体的な摂動計算とのずれが見つかったが、波動関数くりこみの素朴な接続条件を改善することで、以前の結果を特別な場合として正しく含む一般公式が得られることを示した。
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