研究課題/領域番号 |
16540258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
日置 善郎 徳島大学, 総合科学部, 教授 (90173129)
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研究分担者 |
波場 直之 大阪大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (00293803)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,110千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | Higgs / 余次元理論 / top quark / 超対称性 / 世代混合 / ミューオンコライダー / 非標準トップ結合 / 非標準ヒッグス結合 / gauge-Higgs統一理論 / 有効ポテンシャル / 世代構造 / 光子光子コライダー / トップクォーク / decoupling theorem / 大統一理論 |
研究概要 |
クォーク・レプトンの世代構造の解明を目指し、トップの性質を出来る限り具体的な模型に依存しない方法で調べてきた。具体的には、ILCにおける電子・陽電子衝突におけるトップ対生成に対して最も一般的な散乱振幅を書き下し、それに基づきトップの生成崩壊を解析した。次に、トップ・ビッグスの非標準相互作用をILCとは別の角度から調べるため、光子・光子衝突でのトップ対生成・崩壊反応を詳細に調べた。この結果、光子光子コライダー実験だけでは、関与する結合パラメータ(5種類)全てを精度よく決定することは難しいことがわかった。これはILC実験での測定結果を活用しつつ、解析を進めなければならないことを意味するが、この連携が円滑に進行するなら、このコライダーにおいても精度の高い解析が可能であることも明らかになった。続いてミューオン、トップクォークなどの既存粒子とCP非保存相互作用を行う非標準的ビッグス粒子を仮定し、その性質をミューオンコライダーにおけるトップ対生成を通じて探る可能性につき考察した。 また、ゲージ・ヒッグス統一理論に関して、SU(N)gauge groupの理論においてgauge場の高次元成分の1ループ有効ポテンシャルの一般公式を導くことに成功した。更に、クォーク・レプトンの世代構造の研究に関して、荷電レプトンの質量公式を、超対称性理論を用いて導出することに成功した。この関係式は質量起源に関するヒントであり、我々の新しい導出の方法は、世代構造の解明への新しい方向性である。この方法のニュートリノ・セクターへの応用も行った。さらに、超対称性が儀真空で動力学的に破れる新しい模型の構築と解析をした。現象論的解析を行い、一般にゲージーノ質量がスカラー粒子の質量に比べて軽く成ることを示した。この場合、模型のカットオフを大統一理論のスケールにすることも可能であり、ランダウポール問題が回避されることを示した。
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