研究課題/領域番号 |
16540268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
吉田 賢二 (吉田 健二) 神奈川大学, 工学部, 助手 (90260984)
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研究分担者 |
田村 忠久 神奈川大学, 工学部, 助教授 (90271361)
鳥居 祥二 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 教授 (90167536)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 宇宙線電子 / 南極周回気球 / 大気ガンマ線 / 宇宙線加速源 / 宇宙線 / 宇宙物理 / 宇宙線一次電子 / 気球実験 |
研究概要 |
南極周回気球(PPB:Polar Patrol Balloon)は2004年1月5日午前0時57分(日本時間)昭和基地において放球され、約13日間のフライトに成功した。今回のPPB-BETS実験で、10GeV以上のイベントは22000イベント、100GeV以上のイベントは5700イベントを収集した。収集したイベントの中から、シャワー軸が天頂角30度以内で検出器底面の周囲2cmより内側を通過するイベントを選別した。さらに、陽子は相対的に広がったシャワーを示すため、エネルギー集中度(シャワー軸から5mm以内の輝度の和と全体の輝度の和の比)が0.75よりも大きいイベントを選別し、陽子イベントを除去した。残ったガンマ線と電子の選別は、0r.1.でのシンチファイバーシグナルの有無により判別を行った。こうして選別を行いエネルギーを決定した電子イベントから100GeV-数100GeV領域で一次電子エネルギースペクトルを導出した。ここで有効幾何学的因子は、実際の観測および解析に用いた条件でモンテカルロ・シミュレーションを行い決定している。導出した一次電子の100GeV付近のフラックスはこれまでのBETS等の観測結果と一致しており、100GeV-数100GeV領域のフラックスも100GeV以上の領域で観測データを出しているECC、ATICの結果と・P致している。また、1QQGeV以上の高エネルギーのガンマ線が後方散乱を引き起こしてトリガーされることを利用し、電子と同時に大気ガンマ線のデータ解析も行った。ガンマ線検出効率(有効幾何学的因子)についてはモンテカルロ・シミュレーションにより評価し、100GeV-1TeV領域の大気ガンマ線エネルギースペクトルを導出することに成功した。
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