研究課題/領域番号 |
16540424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
金松 敏也 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (90344283)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 黒潮 / 流路変動 / 間氷期 / 氷期 / 堆積物地球磁場強度 / 岩石磁気 / 磁性鉱物粒度 / 黒潮続流 / 大水深 / 磁気特性 / 相対地球磁場強度 / 親潮 / 粒度変化 / 岩石磁気パラメーター |
研究概要 |
現在の黒潮続流流域の表層堆積物の空間的な磁気特性は、検討した全域ではマグネタイトで特徴づけられる磁性鉱物が分布している事が分かった。マグネタイトの量の分布は帯磁率、SIRM, ARMの強度より32-34°N付近に中心を持つ事が分かった。一方、磁性鉱物の粒度は32-34°N付近で大きく、南、及び遠方のサイトではマグネタイトの粒度が小さくなっている。このような粒度と量の空間的分布を変動させるメカニズムとして黒潮続流ジェットによって伊豆-小笠原の陸源物質が、北西太平洋に分散されている可能性が考えられる。 時間系列の、解析では、氷期と間氷期では大きく磁気的性質、堆積物の化学組成が異なる。氷期のクライマックスではマグネタイトの寄与が小さいく、堆積物のバルク化学組成はアルミに乏しく、生物源シリカに富む。氷期のクライマックスには黒潮続流に大きく変動があり、砕屑物の供給が少なかった事が分かった。一方間氷期においては34°Nのコアは磁性鉱物の含有量に細かい相対的な変化があるもののその粒度変化は小さい。一方その南側のコアと遠方のコアでは粒度変化は相対的に大きい。この解釈として、34°Nは常に黒潮続流の軸付近にあったが他のコアは黒潮のマージンにあったため、変動に敏感に反応していたかもしれない。また磁性鉱物の量は伊豆小笠原に近いサイトでは細かく変動しており、グリーンランドの氷床コアの酸素同位体変動の記録に似ている。
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