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キラルルテニウム錯体の弱い相互作用を利用した光逆ラセミ化反応

研究課題

研究課題/領域番号 16550063
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 無機化学
研究機関沖縄工業高等専門学校

研究代表者

濱田 泰輔  沖縄工業高等専門学校, 生物資源工学科, 教授 (10253717)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードキラルルテニウム / 逆ラセミ化 / 光化学反応 / 電子移動反応
研究概要

逆ラセミ化は光学活性化合物を得るために非常に効率良い方法であるが、光増感剤を用いた立体選択的光還元反応と酸化反応を組み合わせた光逆ラセミ化反応はほとんど例が無い。そこで、光逆ラセミ化のための光増感化合物を開発した。トリスビピリジン型ルテニウム(II)錯体を光増感化合物とし、基質と立体選択的相互作用可能な配位子を分子設計した。2,2'-ビピリジン(bpy)類縁体に水素結合、静電結合等の相互作用能を導入した新規bpy配位子を分子設計し、光学活性置換基としてカンファモイル基をエステル結合により導入したキラルビピリジン誘導体を導入したキラルビピリジン配位子を新規に合成した。このキラルビピリジン二つとbpy一つを配位子として有するビス(キラルビピリジン)ルテニウム(II)錯体、キラルビピリジン一つとbpy二つを配位子として有するモノ(キラルビピリジン)ルテニウム(II)錯体の二種のトリスビピリジン型ルテニウム(II)錯体を合成した。
新規開発した二種のルテニウム(II)錯体の光化学特性、電気化学特性をメンチル基や1-フェニルエチル基を光学活性置換基として有するトリスビピリジン型ルテニウム(II)錯体と比較検討し、光増感剤として有効であることを明らかにした。これらのルテニウム(II)錯体を用いて光学活性なコバルト(III)錯体の光還元反応を行ったところ、立体選択的にコバルト(III)錯体を還元し光逆ラセミ化に用いられることを確認した。また、相互作用が弱い場合の立体選択性発現に関する知見を得るために、長距離相互作用による反応であると考えられるルテニウム(II)錯体からオスミウム(II)錯体へのエネルギー移動反応を行い、立体選択的に進行することを明らかにした。今後、無機金属錯体のみならず、有機化合物の光逆ラセミ化への応用へと展開する。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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