研究課題/領域番号 |
16550108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
竹中 克彦 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30188205)
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研究分担者 |
塩見 友雄 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (10134967)
竹下 宏樹 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (80313568)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 光学分割 / L-N-(2-メチレン-3-ブテノイル)-3-メトキシメチルピロリジン / アニオン重合 / RAFT重合 / プロリン / 塩化リチウム / ブロック共重合 / 連鎖移動 / ジフェニルメチルカリウム / N,N-ジエチル-2-メチレン-3-ブテンアミド / ミクロ構造 / ジエチル亜鉛 / ラジカル重合 / N-(2-メチレン-3-ブテノイル)-2-メトキシメチルピロリジン / 共重合 / モノマー反応性比 / N,N-ジイソプロピル-2-メチレン-3-ブテンアミド |
研究概要 |
1.スチレンとキラルなモノマーのブロック共重合 逆相系液体クロマトグラフのカラム充填剤としての利用を図るため、二種類の方法でスチレンとキラルモノマーであるL-N-(2-メチレン-3-ブテノイル)-3-メトキシメチルピロリジン(L-MPy)とのブロック共重合を試みた。 ラジカル重合法では、まずスチレンをベンジルジチオベンゾエート(BDB)を連鎖移動剤としてRAFT重合させて末端にBDB残基を有するポリスチレンを合成し、これを単離し改めてAIBNとL-MPyを加え、ベンゼン溶液としてから脱気封管中でRAFT重合させた。生成ポリマーの数平均分子量は28200、分子量分布はMw/Mn=1.03であった。アニオン重合を用いる場合には、まずsec-ブチルリチウムを開始剤としてスチレンを重合させ、少量の塩化リチウムを加えてからL-MPyを加え、THF中0℃でブロック共重合を行った。生成ポリマーの数平均分子量は34400、分子量分布はMw/Mn=1.04となった。いずれの場合も、スチレンとL-MPyの組成比は設計どおり9:1程度となった。 2.生成ポリマーのミクロ構造 ブロック共重合体中のジエン部分のミクロ構造は、RAFT重合の場合は1,4-E:1,4-Z=50:50で1,2-構造はほとんど見られなかった。アニオン重合では1,4-E:1,4-Z:1,2-=23:38:39程度となり、かなり複雑な混合物のようである。 3.光学分割カラムへの摘要 ブロック共重合体を平均粒径0.1mm程度のガラスビーズにコーティングし、プロリンラセミ混合物の水溶液への光学分割が可能であるかを検討した。ブロック共重合体を表面にコーティングし、これをHPLCカラムに充てんして少量の硫酸銅を含む水溶液を溶離液としてプロリンラセミ混合物の光学分割を試みたが、温度や濃度を変化させても光学分割を行うことはできなかった。
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