研究課題/領域番号 |
16550151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
若宮 建昭 近畿大学, 理工学部, 教授 (10028243)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | クモ毒 / 蛍光標識 / 植物シデロフォアー / 受容体タンパク質 / 神経伝達機構 / ムギネ酸 / デオキシムギネ酸 / Fe(III)錯体輸送タンパク質 / 生物活性アミノ酸 / ペプチド |
研究概要 |
本研究において、アミノ酸・ペプチドと受容体タンパク質との相互作用解明のための新規な方法論を確立することにした。 (1)クモ毒による神経情報伝達阻害機構の解明-クモ毒ペプチド蛍光標識体の合成 1)NPTX-594分子中の右側末端アミノ酸リジンのα-およびε-アミノ基に蛍光標識基として4-ニトロベンゾ-2-オキサ-1,3-ジアゾール(NBD)を導入した誘導体の合成を行った。さらに、NPTX-594分子中の左側末端の2,4-ジヒドロキシフェニル酢酸(Dhpa)残基をNBDに置換した誘導体も合成した。これらのコオロギに対する麻痺活性の測定を行った結果、いずれも活性を示さなかった。 2)次に、NPTX-594分子中の左側末端のDhpa残基を7-ヒドロキシクマリン-3-カルボニル(HCC)基で置換した誘導体を合成したところ、天然物NPTX-594の1/10の活性を示すことがわかった。この結果、グルタミン酸受容体とクモ毒との相互作用解明を目指すために必要となる化合物の創製に成功し、本研究課題の一つを達成することができた。 (2)ムギネ酸による鉄イオンの植物体内取込み機構の解明 1)近年トウモロコシから単離されたFe(III)錯体輸送タンパク質(ZmYS1)の遺伝子を発現させた鉄吸収欠損酵母を用いて、ムギネ酸と同様の活性を有するデオキシムギネ酸の基本骨格をそなえた類縁体5種のFe(III)錯体の取り込み実験を行った。その結果、これらの鉄錯体が受容体タンパク質に認識されるためには、分子の構造および立体化学が鍵を握るという重要な知見を得ることができた。 2)デオキシムギネ酸のアゼチジン-2-カルボン酸残基をリジンに置換した類縁体のω-アミノ基をNBDやHCCで修飾した類縁体を合成した。しかし、これらはいずれも極端に水溶性が低下し、鉄錯体を作成することができず、それらの活性を測定することができなかった。したがって、水溶性の蛍光標識類縁体の合成が今後の課題として残された。
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