研究課題/領域番号 |
16550156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能材料・デバイス
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中野 英之 大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (00222167)
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研究分担者 |
城田 靖彦 福井工業大学, 工学部, 教授 (90029091)
景山 弘 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50294038)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | フォトクロミックアモルファス分子材料 / アゾベンゼン / フォトクロミズム / 表面レリーフ回折格子形成 / アモルファス薄膜 / 単結晶 / ホログラム / 回折効率 / 表面レリーフ回析格子形成 / アルモルファス薄膜 / 分子構造 / 回析効率 |
研究概要 |
本研究では、新しいフォトクロミックアモルファス分子材料を創製するとともに、それらを用いて、表面レリーフ回折格子(SRG)形成ならびに偏光誘起分子配向など、光照射により誘起される物質移動現象を検討し、以下のような成果を得た。 (1)分子内に二つのアゾベンゼン骨格を有し、その置換位置が異なる二種類の新規フォトクロミックアモルファス分子材料を設計・合成し、これらのSRG形成能を比較・検討し、二つのアゾベンゼン骨格の置換位置がSRG形成に大きな影響を与えることを明らかにした。 (2)新規フォトクロミックアモルファス分子材料tris(phenylazophenyl)amineを設計・合成し、そのアモルファス膜におけるSRG形成能を明らかにした。 (3)4-[bis(9,9-dimethylfluoren-2-yl)amino]azobenzene(BF1AB)のアモルファス薄膜に偏光を照射した場合に薄膜に誘起される二色性を検討し、分子配向変化に関連する知見を得た。 (4)BF1ABアモルファス薄膜におけるフォトクロミック反応について、光照射時間をさまざまに変化させて、その後のcis-trans熱異性化反応を詳細に検討した。その結果、光照射時間が短くなるにつれてcis-trans熱異性化反応の反応速度が速くなることを見出した。これは、光照射に伴って繰り返しおこるtrans-cis、cis-trans異性化反応に伴って自由体積が徐々に大きくなっていくことを示唆している。 (5)光誘起SRGに関する更なる知見を得ることを目的として、4-(dimethylmino)-azobenzeneの単結晶を用いて検討を行ない、単結晶の表面にも光誘起SRG形成が可能であることをはじめて示した。
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