研究課題
基盤研究(C)
アルカリ金属による脱フッ素化反応を利用して、全フッ素化物から均一細孔を有するナノポーラスカーボン、新しい形態を持つナノファイバーやナノスフィアーなど、低温で生成した炭素質物質を炭素の前駆体としたこれまでの方法では得られない機能性ナノカーボンの創製を目指した。その結果、各種フッ素化物を用いることにより、またアルカリ金属としてナトリウムやカリウムを使うことにより、特異な形態や構造をもった各種のナノカーボンを合成することに成功した。得られた炭素質物質は基本的にはアモルファス構造ではあるが、高温処理を施すことにより、難黒鉛化成分だけでなく、黒鉛化成分も生成してくることを見出した。さらに、鎖状のフッ素化物であるペンタフルオロオクテン、管状の芳香族構造を有するフッ素化ナフタレンやフッ素化ビフェニール以外にヘキサフルオロベンゼンやオクタフルオロトルエン、それに芳香族管内に窒素を含むペンタフルオロピリジンを用いることによっても、メソ孔と細孔分布が異なるナノポーラスカーボンやナノファイバーが生成できた。また細孔制御、およびspとsp^2炭素が混ざり合ったナノコンポジットカーボンの合成を目的として、沸点温度が近いオクタフルオロトルエンとペンタフルオロオクテンを適当な割合で混合した原料を用いて脱フッ素化反応を行い、新しい多孔質炭素に関するデータを蓄積した。
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