研究課題/領域番号 |
16560048
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
俵 裕子 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 助手 (30188453)
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研究分担者 |
佐々木 慎一 高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 助教授 (80178649)
佐波 俊哉 高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 助手 (90321538)
斉藤 究 (齋藤 究) 高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 助手 (40370077)
安田 仲宏 放射線医学総合研究所, 放射線安全研究センター, 研究員 (30392244)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 固体飛跡検出器 / CR-39 / TLD / 高エネルギー中性子 / 個人被ばく線量計 / 中性子線量計測 / エッチピット解析 / 二次荷電粒子LET分布 / 速中性子 / 線量当量 / 自動解析装置 |
研究概要 |
1.10MeV以上の速中性子に適用可能な個人被ばく線量計を開発する最初の試みとして、我々は二層型CR-39線量計を用いて速中性子(0.25、0.55、5、15MeV)によって発生する二次重荷電粒子のLET分布測定を行った。この検出器は0.9mm厚2枚のCR-39から構成され、1層目がラジエータ、2層目が検出器の役割を果たす。研究の結果以下のことがわかった。(1)数百keVの速中性子に対する正しいLET分布及び線量を得るためにはCR-39検出器のバルクエッチ量を5μm以下にする必要がある。(2)バルクエッチ量を15μmにした場合、5MeV中性子のLET分布を精度よく測定でき、LETが10keV/μm以上の線量当量と平均の線質係数は、ICRP74の与える中性子フルエンスから線量への換算係数及びICRP60の与える放射線加重係数に良く一致する。(3)15MeV中性子に対しては、より厚いラジエータ(〜2mm)が必要である。我々は、本CR-39線量計の構造とエッチング方法を改良することにより数百MeVから数十MeVの速中性子線量計測のためのLET分布測定の精度を向上させることができると考える。 2.多数の核飛跡エッチ検出器(nuclear track etch detector)を自動でスキャンするためのサンプルチェンジャー付きスキャン装置を新しく開発した。我々は、装置の性能を高エネルギー重荷電粒子並びに速中性子で照射したCR-39試料を用いて調べた。本装置の試料交換、試料ID番号読み取り、エッチピット画像取得及びエッチピット画像解析に要する全スキャン速度は従来の画像解析装置と比べて格段に早い。速中性子線量計測に用いた場合、4cm^2/試料を1日当たり100試料処理できる。 3.新しいソフトウエア"LETDose"が個人被ばく線量計解析のために開発された。このソフトウエアはTLDで測定した吸収線量とCR-39で測定したLET分布を組み合わせ、光子及び速中性子からなる放射線場の吸収線量及び線量当量を自動計算する。
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