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血液の密封を目的としたメカニカルシールの潤滑特性

研究課題

研究課題/領域番号 16560128
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 設計工学・機械機能要素・トライボロジー
研究機関早稲田大学

研究代表者

富岡 淳  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40217526)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード血液 / 軸シール / 定常流型人工心臓 / メカニカルシール / トライボロジー
研究概要

本研究では,血液の密封を目的としたメカニカルシールの潤滑特性を明らかにし,定常流型人工心臓用メカニカルシールにおけるしゅう動面の表面粗さが軸シール特性に及ぼす影響を検討することを目的とする.このメカニカルシールは,しゅう動面の潤滑,冷却,洗浄の目的でクーリングウォータ循環システムを搭載している.本研究では,しゅう動面の表面粗さがRa=0.009μm, Ra=0.088μm, Ra=0.170μmのメカニカルシールを用い,漏れ量,摩擦損失トルク,しゅう動面の温度変化を測定した.漏れ量は,イオンクロマトグラフィにより測定した.摩擦損失トルクはトルクメータにより測定し,温度変化はシートリング内に設置した温度計により測定した.
得られた結論を以下に示す.
1.Ra=0.009μmのシートリングでは,しゅう動面間が非常に狭くなるため流体摩擦の影響が大きく,摩擦損失トルクおよび温度上昇が大きかった.一方,Ra=0.170μmのシートリングでは,局所的な混合潤滑も影響により,摩擦損失トルクおよび温度上昇が大きくなった.Ra=0.088μmのシートリングでは,すべての実験条件において摩擦トルクが最も小さくなり,トルク特性の観点からみれば現在使用されているRa=0.088μmのシートリングが最も優れていた.
2.温度特性はトルク特性とよく似た傾向を示し,温度変化はRa=0.088μmのシートリングで最も低くなった.また,そのときの温度変化は0.3K以下に抑えられた.
3.Ra=0.009μmのシートリングを使用した場合,しゅう動面間が非常に狭くなり,シール面に対して両サイドの圧力差の影響を受けにくくなり,血液漏れ量および血液中へのクーリングウォータの漏れ量をともに少なく抑えることができた.漏れ量は,密封溶液漏れ量,クーリングウォータ漏れ量ともに0.03/ml/3hであった.

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] メカニカルシール摺動面の表面粗さが定常流型人工心臓の軸シール特性に及ぼす影響2004

    • 著者名/発表者名
      富岡淳
    • 雑誌名

      日本機械学会関東支部茨城講演会講演論文集 No.040-3

      ページ: 235-236

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 定常流型補助人工心臓用メカニカルシールのシール枝術2004

    • 著者名/発表者名
      富岡淳
    • 雑誌名

      日本トライボロジー学会トライボロジー会議予稿集 鳥取2004-11

      ページ: 237-238

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 定常流型補助人工心臓用メカニカルシールのシール技術2004

    • 著者名/発表者名
      富岡淳
    • 雑誌名

      日本トライボロジー学会トライボロジー会議予稿集 鳥取2004-11

      ページ: 237-238

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 定常流型人工心臓用メカニカルシールにおけるしゅう動面の表面粗さが軸シール特性に及ぼす影響

    • 著者名/発表者名
      富岡淳, 宮永宜典
    • 雑誌名

      設計工学(日本設計工学会誌) (未定)(印刷中)

    • NAID

      10019835780

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Effect of the Surface Roughness of Sealing Face in the Mechanical Seal for Rotary Blood Pumps on the Characteristics of the Shaft Seal

    • 著者名/発表者名
      Jun Tomioka, Norifumi Miyanaga
    • 雑誌名

      Journal of Japan Society for Design Engineering (in Press)

    • NAID

      10019835780

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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