研究課題/領域番号 |
16560201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機械力学・制御
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
長屋 幸助 群馬大学, 工学部, 教授 (70007186)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | タイヤ / パンクレス / 自己修復 / 走行 / 安定性 / 振動 / 振動伝達率 / 吸水ポリマー |
研究概要 |
本研究では、格子内に吸水ポリマーを充填し、その中に水を混入して格子内圧力を発生させ、その圧力で穴があいた場合に、穴を自動的に自己修復させる方式の「穴があいても空気漏れのない自己修復型のパンクレスタイヤ」を開発した。その内容を要約すると (1)製造が容易な特殊な複合格子構造を有するシーラント層を開発した。 (2)膨潤液による坊錆効果の実験を行い、クーラント液と水の最適混合割合を明らかにした。 (3)シーラント層を透過して水分が熱の作用下でどの程度外に漏れるかの実験的検討を行ったところ、水分の蒸発はほとんどないことを確認した。 (4)本シーラントは、一般に自動車の使用される温度下で安定であることを確認した。 (5)上記で製作した試験片に穴をあけ、空気漏洩遮断特性を検討したところ、シーラント層の厚みを4mmとしたとき、5.2mm直径の釘(5寸釘)で本シーラント層を有するタイヤに穴をあけても瞬時に穴が自己修復し、空気漏洩の無いことを確認した。 (6)タイヤ圧力はトラック用タイヤの4気圧までとし、その圧力までは漏れないことを確認した。 (7)本パンクレスタイヤの振動伝達率を求める解析式を示し、それを用いて安定な走行限界を求めたところ、300Km/h以上の走行スピードまでタイヤの走行安定性が確保さていることを確認した。 (8)本タイヤによる突起乗り越し実験を行ったところ、本タイヤは通常のタイヤに比べて減衰効果が大きく、通常タイヤより伝達率を下げることができ、かつロードノイズも低減できることを確認した。
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