研究課題/領域番号 |
16560292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子デバイス・電子機器
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
來住 直人 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (10195224)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 波長多重光通信 / 光計測 / 光信号源 / 半導体光増幅器 / 光波形変換 / エルビウム添加光ファイバレーザ / 多波長光源 / 光信号同期 / エウビウム添加光ファイバレーザ |
研究概要 |
本研究計画は、所望の周波数・波形・波長数を持つ光信号源の実現手法の開発及び得られた信号源の特性評価を目的とし、以下のような成果を得た。 半導体光増幅器スイッチを用いたパルス幅・波長変換素子を利用することによって、30nmを越える広波長帯域内において、最大16チャンネルの出力を持ち、光パルス幅可変範囲10psから90psのでジッタ多波長光パルス幅可変信号源を実現した。生成された信号を、波長分散が-100ps/nmから460ps/nmの間の値の伝送路に適用したところ、分散値に応じたパルス幅設定によって最適な受信感度が得られた。このようなパルス幅の最適化によって、通常の形式の信号に比べて受信感度が最大4dB程度改善出来た。 単一の光源から簡単に多波長光を得る手法として、位相変調器を用いたファブリ・ペロー形多波長光ファイバレーザを取り上げ、波長間隔0.44nm、波長帯域5nmにわたる3dB以内の強度均一性を持つ優れた多波長発振スペクトルを得た。 半導体光増幅器の別の応用として、波長変換を利用したクロック光生成法の着想を得て、波長1460nmから1610nmにわたる広い波長帯域においてパルス幅20psの繰り返し周波数10GHzのクロックを、高い信号対雑音比において生成することに成功した。 光周波数標準信号と周波数同期可能な狭スペクトル線幅光源として、外部注入光制御単一偏波単一周波数光ファイバレーザを実現し、外部注入光と発振光の出力を1mW程度に制限することによって、波長1545nmから1560nmの帯域内で低周波数度ドリフトの波長可変動作を実現した。 光ファイバ中のラマンソリトン効果により生成される広帯域白色光を用いた多波長光源に関しては、種となる光パルスとしてパルス幅が従来よりも一桁小さい1.3psの光源を用いた結果、より広帯域で平坦性に優れたスペクトル特性を得た。現在、生成される多波長光の詳細な評価を行っている。
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