配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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研究概要 |
本研究では,多シンボル遅延検波を基盤とした下記の事項について検討した. 1)時空間符号化多シンボル遅延検波とそのダイバーシチ受信 時空間符号化は通常,同期検波を仮定して行われるが,経路差が有る複数のアンテナからの信号を受けるため遅延検波系で受信した方が好ましい.差動符号化を行った後伝送し,多シンボル遅延検波を適用することを検討した.また,受信信号の自己相関を利用した多シンボル遅延検波を適用することにより,遅延検波固有の劣化を回避できることを示した.さらに,複数のアンテナ系で受信するシステムを検討し,ダイバーシチ効果が顕著であることを確認した. 2)ターボ符号化多シンボル遅延検波の尤度式 差動符号化を一種の符号化と考え,ターボ符号化の内符号に差動符号化を使ったシステムを検討した.多シンボル遅延検波の尤度式から,ターボ復号に適した尤度式の導出を行い,従来の方式を比べ,.大幅なビット誤り率特性の改善を示した. 3)時空間符号化多シンボル遅延検波の多値化と高速算法 時空間符号化の高速伝送の観点から,変調信号の多値化と多シンボル遅延検波の復号処理の簡略化を検討した.これまで,振幅一定のPSKで構築されていた時空間符号化システムに,16値以上のAPSKが適用可能であることを示した.高速算法の考案により,従来と比べ約数分の1程度の計算量で同等のビット誤り率を達成した. 4)多シンボル遅延検波を用いた多元接続方式 複数のアンテナから送出された情報信号を複数のアンテナを使って受信し,個々の情報信号を多シンボル遅延検波の尤度式を利用して分離復元可能とする多元接続方式を検討した.
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