研究課題/領域番号 |
16560335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
森 香津夫 三重大, 工学部, 助教授 (90324540)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 非対称トラヒック / 無線リソース管理 / セルラシステム / コネクションレス通信 / パケット通信 |
研究概要 |
IPベースセルラ移動通信システムを考慮し、チャネルアクセス時に回線設定を行わないコネクションレス(共通チャネル)型のパケット通信を行う移動パケット通信システムを研究対象として、CDMA/Shared-TDD方式による非対称トラヒックの高効率収容に関して研究を進めた。 非対称トラヒックの高効率収容においては、上下リンクへの適切な無線リソース割当てが重要な課題となっている。通常、基地局において観測される上下トラヒック量を測定し、その測定量に基づき各リンクへの無線リソール割当が行なわれるが、コネクションレス通信時には基地局で土りトラヒック量を把握することが困難となる。そこで、本研究では、基地局において上りトラヒック量を推定し、無線リソース割当を実施する手法を検討した。 上りリンクトラヒック量推定法として、基地局において上りパケットに含まれる送信に関連する情報を統計処理することによりトラヒック量を推定する方式を提案した。また、CDMA/Shared-TDD方式において、推定トラヒック量に基づく上下リンクへの無線リソース割当方式についての検討を実施し、上下リンク無線リソース割当法を考案した。その後、これら提案手法の特性評価を計算機シミュレーションにより実施し、提案手法を用いることにより上りトラヒック量の把握が困難なコネクションレス通信時でも適切な上下リンクへの無線リソース割当が可能となり、その結果、システムのスループット特性が向上することを示した。 本調査研究による上記成果を、電子情報通信学会英文論文誌(1件)、国際学会(2件)、電子情報通信学会総合大会(1件)にて発表した。
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