研究課題/領域番号 |
16560345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
石田 賢治 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (70221025)
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研究分担者 |
高橋 賢 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (60359106)
舟阪 淳一 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (60322377)
小畑 博靖 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (30364110)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | アシュアランス技術 / 緊急・重要通信 / IPネットワーク / MIMO通信技術 / 輻輳制御 / SCTP / 代理サーバ技術 / 並列ダウンロード / SCTPパス切替え方式 / 並列通信 |
研究概要 |
本研究の目的は、状況変動に対する適応性が得られるアシュアランス技術をIPネットワークサービスに対して適用し、IPネットワーク上で緊急・重要通信サービスを実現するために必要となる基礎技術を確立することである。以下、研究成果を示す。 (1)ネットワーク変化への適応性が高いトランスポートプロトコルであるSCTPに対して、帯域と遅延を考慮したパス切替え方式の提案を行った。シミュレーション評価の結果、提案方式は緊急通信サービスの提供に望ましいことが分かった。 (2)インターネットのように動的に状況変動するIPネットワーク上で重要なデータを高信頼かつ高速に送信可能な技術として、複数サーバから同時に通信を行う並列ダウンロード技術について検討した。その結果、アシュアランス技術のネットワーク応用として、ネットワークおよびサーバの状況変動に対して有効な並列ダウンロード技術を開発した。また、必要なサーバを自動選択可能な代理サーバ技術も開発し、提案した並列ダウンロード技術との統合化についても考察した。シミュレーションと実装による評価実験の結果、提案技術が有効に動作することを確認した。 (3)アドホックネットワークのようなパケットロス率が高く品質の保証が難しいネットワーク上で、信頼性の高い重要通信サービスを可能とするHTTPとUDPの組合せによるデータ転送方式の検討を行った。シミュレーション評価の結果、提案方式は従来方式よりも高いスループットが得られることを確認した。 (4)SCTPによる複数経路を用いた通信技術と広帯域・高遅延ネットワークに対して高い適応性を持つ輻輳制御方式を統合化する技術について検討した。 (5)災害時等の緊急時においては、無線通信環境が大きく変動することが予想され、その通信が困難になる可能性がある。そこで、無線通信環境における、MIMO技術の緊急・重要通信への適応可能性について検討した。
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