研究課題/領域番号 |
16560352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
システム工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐伯 修 大阪大学, 大学院工学研究科, 助手 (20252596)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 最適化 / エネルギーシステム / モデル分析 / 内点法 |
研究概要 |
本研究課題によって得られた成果のうち主なものを以下に示す。 1.アルゴリズムの検討 従来アルゴリズムの分枝限定法の枠組みに切除平面の概念を導入したいわゆる分枝カット法へ内点法を適用した手法への拡張について検討を行い、生成される部分問題数を削減することが可能であることを示した。 一方、本研究で対象とするエネルギーシステム最適化問題には、ブロック内の変数のみに影響する制約と複数のブロックの変数に関係する制約がある。その構造を利用した部分構造反復法により高速化する際、多くの場合で数値不安定な状況が発生することが従来の研究によりわかっていたが、その数値不安定性に対する改良手法の検討を行い、計算時間の短縮化を実現した。 また、計算時間へ与える影響が大きいものと考えられる最初の緩和問題の実行可能面の形状ならびに広さに関して検討を行い、緩和問題の形状と部分問題生成数などとの相関関係を明らかにした。 2.大規模化問題への適用 近年の計算機では駆動周波数の上限が見えてきたことやグリッドコンピューティング技術の進展が目覚しい。そのため、大規模問題での高速化には並列化が必要である。そこで、対象問題がブロック構造をしていることを利用した並列化に関する検討を行い、複数の計算機で実行する手法を提案し、提案手法が高速化可能であることを示した。またブロック数が大きいほど並列化による時間短縮は大きくなることを確認した。 3.モデル化の検討 本質的に同じ問題を対象としていても、問題の定式化には自由度がある。起動変数の制約などにおいて、本来は整数であるべき変数であってもモデルによっては連続変数として定式化しても本来の主旨を満足する解が得られる場合があることを示すとともに、変数の定義方法などに対して開発しているアルゴリズムがどのような影響を受けるかを調査・検討した。
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