研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、遅れ型および中立型むだ時間システムに対する最適レギュレータの構成法を検討するとともに、それが制御システムとしてどのような性質をもつか調べ、制御対象のパラメータの不確かさに対するロバスト安定性も考慮して、実用的な制御システム設計法として提案することです。一般にむだ時間システムに対して最適レギュレータを構成するためには無限次元リカッチ方程式を解く必要があり、またこれを実装するためには実時間積分演算を伴うフィードバック則が必要となり、これが実用上の問題点となっていました。一方最近、有限次元線形行列不等式の解を用いることによって、実時間積分演算のないフィードバックによってあるクラスの最適レギュレータが構成できることがわかりました(最適メモリーレスレギュレータ法)。そこで本研究ではこの方法をもとにして、これをより広い範囲のむだ時間システムに適用できるよう拡張し、さらに制御対象のパラメータが不確かさを含む場合も考慮して、以下の制御システム設計法を提案しました。1)互いに独立な複数の時変むだ時間を含むシステムに対する最適レギュレータ構成法2)時変むだ時間を含むシステムに対する指数安定度を指定した最適レギュレータ構成法3)複数の中立型むだ時間を含むシステムに対する指数安定度を指定した最適レギュレータ構成法4)不確かなパラメータと互いに独立な複数の時変むだ時間を含むシステムに対する最適レギュレータ構成法
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IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems 126
ページ: 1159-1164
IEEJ Transactions on Electronics, Infomation and Systems Vol. 126, No. 9
IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems 126・9
http://pub2.db.tokushima-u.ac.jp/ERD/person/10728/profile-ja.html