研究課題
基盤研究(C)
落石や土石流、交通衝撃など、衝撃的な荷重が作用するケースが少なくないが、衝撃荷重を受ける地盤構造物の設計手法が確立していない。従来実施してきた落石、土石流、道路フェンスヘの車両衝突などの現場実験や、重錘落下の衝撃載荷試験、衝撃載荷の三軸圧縮試験結果に基づいて、衝撃荷重を受ける地盤構造物の合理的な設計手法を開発することを目的とした。1)研究代表者らが従来開発した2次元の衝撃応答解析プログラムを3次元に拡張し、検証を行った。2)1)のプログラムは、地盤構造物の全体的な破壊を表現するには十分ではないので、研究代表者らが従来開発した2次元の地盤構造物の破壊を表現するプログラムを3次元に拡張し、破壊のモードや、破壊に対する安全性の表現方法を開発した。3)衝撃載荷の三軸圧縮試験を実施して、衝撃時の変形係数と強度定数を把握した。4)研究代表者らが共同研究として従来実施してきた多数の現場実験(例:(1)重錘を擁壁の模型上に落下させて、擁壁の応答と破壊を調べた。(2)擁壁に、水平方向の荷重を与えて、擁壁の応答と破壊を調べた)の結果を整理し、数値解析を行う準備を行った。5)従来行った、道路フェンスヘの車両の衝突を想定した模型実験を対象とし、室内模型実験と、1)、2)のプログラムを用いた数値解析を行った。車両の衝突により、道路フェンスの支柱から地盤に衝撃荷重が加わる現象について、支柱周辺の地盤に補強土工法を用いる場合と用いない場合の実験と数値解析を行った。6)これらの結果から、衝撃荷重を受ける地盤の設計手法の基礎を得た。また、重錘落下の衝撃加速度を計測することで、地盤の強度数を推定する手法を得た。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (5件)
ジオシンセティックス論文集 Vol.20
ページ: 257-262
130003450788
Geosynthetics Engineering Journal Vol.20
ジオシンセティックス論文集 20
応用力学論文集 Vol.7
ページ: 109-118
130004091537
Journal of Applied Mechanics JSCE Vol.7
