研究課題/領域番号 |
16560471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
鹿田 正昭 金沢工業大学, 建築学部, 教授 (50121249)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | RTK-GPS / GPS / GIS / 電子地図 / リアルタイムGIS / リアルタイム更新 |
研究概要 |
地方自治体では、地理情報システム(GIS: Geographic Information System)を用いて大縮尺地図を整備する動きが急速に高まっている。しかし、地図データベースの維持、更新には多大の労力と時間が必要である。また、地図の更新方法に関しては、確立された手法や運用事例も極めて少ないのが現状である。本研究では、これらの問題を解決するために「リアルタイムGIS」を提唱している。リアルタイムGISとは、高精度で即時性のあるRTK-GPS測位を用いて取得したデータを、即時に携帯電話からGISサーバー送信することで、べースマップに反映する技術である。 平成14年4月1日の測量法の改正・施行に伴い、公共測量では世界測地系(GRS80楕円体)を採用することになった。しかし、自治体および公共・公益団体の保有する電子地図の多くは、測量法改正前の日本測地系(ベッセル楕円体)で描かれているため、GPS測位データを表示させると楕円体の違いによりズレが生ずることになる。この問題を解決するために、国土地理院では地域ごとの座標変換パラメータを提供しているが、対象地域が広域のため大縮尺の電子地図(1/500-1/1000)では適応可能な精度が得られない場合もある。 研究者らの提案する手法によって、実験地域の一部では新旧測地系の座標変換を正確に実施することができた。また、VRS-GPS測位結果の整合性も確認できた。しかし、基準点の確保が難しい場所やずれの地域性が極めて複雑であるなどの要因によって、一部の地域においては正確に座標変換することができなかった。 この改善策として、「都市再生街区基本調査」により整備された街区基準点を使用する方法を提案した。また、基準点設置の際にはICタグなどを用いた、より効率的な基準点の設置方法や管理方法の確立が有効であることが分かった。
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