研究課題/領域番号 |
16560483
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
|
研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
小宮 一仁 千葉工業大学, 工学部, 教授 (30234884)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 大深度地下 / 地下水 / 間隙水圧 / 環境 / 有限要素法 / 地下空間 / トンネル / 環境影響評価 / 地盤 |
研究概要 |
本研究では、提案する地下水環境評価システムの初期条件・境界条件を定量的に確定するために、千葉工業大学津田沼校地内地下80m、230mおよび400mにおいて、地下間隙水圧を10分間隔で経時的に測定した。観測結果の分析から大深度地下の間隙水圧には気圧や起潮力が即時的に影響していることが明らかになった。また、夏期に地下の間隙水圧が下がり、冬期に上昇するといった季節変動も明らかになった。この変動の要因に関しては降水や地下水汲み上げが考えられたが、両者のデータと季節変動のテータを定量的に比較したところ、それぞれとの相関は見られず、現時点では季節変動の要因確定はできず、今後の研究課題となった。本研究で新たに提案した地下間隙水圧季節変動を正規化した年次地下間隙水圧の定量的非核法を用いて地下間隙水圧観測データを分析した結果、2000年度以前に比べ、最近2年間の地下間隙水圧が上昇していることが明らかになり、地球温暖化影響の定量的評価に地下間隙水立つの値が利用できる可能性が示された。 3次元土〜水連成有限要素法を用いた大深度地下建設工事における地下水環境影響評価システムを構築した。このシステムの特徴は、地下建設工事の施工過程、地盤の物理特性、排水境界条件、既設構造物等の複雑な条件を考慮したうえで、大深度地下工事に伴う地下水圧やその消散過程を含む環境影響を定量的に評価できる点にある。実際に地下200mにおけるシールド工事を想定した地下挙動を解析し、上述した地下間隙水圧の観測結果との比較に基づき、大深度地下建設工事における地下水挙動について定量的な環境影響評価基準を提案した。 さらに、海外の大深度地下建設工事における地下水挙動の観測データを調査・収集し、提案した地下水環境影響評価システムの合理性を確認した。
|