研究課題
基盤研究(C)
集合住宅10戸の夏季から中間期の窓開閉、冷房使用、室内温熱環境の実測記録により、1)外気温26℃〜33℃で冷房使用率は70%程度、2)冷房期の冷房使用率は室温でロジスティック回帰できる、3)外気温と開放率の関係は季節によらず一定、4)外気温22℃のとき開放率最大、5)外気温22℃、27℃、31℃で調節の選択傾向が変化、6)外気温が室温より4K高いとき開放率最大、7)冷房期に「冷房停止・閉鎖」の選択率が最大のときPMVは1.5〜1.75。8)内外気温は季節ごとには相関なし、9)冷房〜中間期合計では相関は冷房停止・開放、冷房停止・閉鎖のとき高く、冷房使用時は相関なし、10)内外気温の相関は冷房停止・開放からの変化では冷房期と冷房終了期に高く、冷房停止・開放への変化では低い。11)中間期には内外気温の相関は、閉鎖から開放への変化時が、開放から閉鎖への変化時より高い。一方、集合住宅290戸の夏季温熱環境調節のアンケートにより、1)開放する理由は換気・通風、掃除、2)閉めておく理由は温熱環境維持が特に低開放頻度住戸で強く、防犯が開放頻度によらず強い。3)閉鎖する理由は冷房、外出。開放頻度の低い住戸は騒音、高い住戸は室温低下に敏感、4)居住年数とエアコン台数(有意水準1%)、就寝時の冷房使用と年齢、虫(2%)が冷房費に関連。5)南向き住戸は冷房費が安く、設定温度が高く、主観的冷房使用程度が低い。西向き住戸は冷房費が高い、5)睡眠や食事など生活様式、外界への好み、環境問題への関心は冷房費と関連が弱い、6)外部の視線は使用程度に関連、7)体質は設定温度にのみ関連、8)結露、におい、カビがあると使用程度が高く設定温度が高い、9)冷房費節約意識は設定温度を上げ使用程度を下げるが、冷房費には影響しない。以上、温熱環境調節行為の生起と生起状態が室温と外気温をもとに推定できる可能性が示された。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (20件)
Conference Proceedings CD ROM on International Conference for Comfort and Energy Use in Buildings
Proceedings of the 8th International Conference on Healthy Buildings
ページ: 157-162
Proceedings of the 8th International Symposium on Building and Urban Environmental Engineering
ページ: 303-308
ページ: 309-314
Proceedings of the 6th International Conference for Enhanced Building Operations
平成17年度(第35回)空気調和・衛生工学会近畿支部学術研究発表会論文集 35
ページ: 243-246
Conference Proceedings CD ROM on International Conference for Comfort and Energy Use in Buildings, Windsor, UK s.6.3
ページ: 1-10
Proceedings of the 6th International Conference for Enhanced Building Operations VII-5-4
ページ: 1-8
空気調和・衛生工学会近畿支部学術研究発表会論文集 35
ページ: 247-250
日本建築学会近畿支部研究報告集 環境系 45
ページ: 341-344
ページ: 81-84
平成16年度空気調和・衛生工学会近畿支部学術研究発表会論文集
ページ: 153-156
ページ: 33-36
ページ: 61-64
ページ: 65-68
ページ: 69-72