研究課題/領域番号 |
16560528
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
|
研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
三浦 昌生 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (50173985)
|
研究分担者 |
中口 毅博 , システム工学部, 助教授 (30338313)
持田 灯 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00183658)
富永 禎秀 新潟工科大学, 工学部, 教授 (00278079)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 住環境 / 住民参加 / 自治会 / 二酸化窒素 / 交通騒音 / 臭気 / 街灯照度 / 住民意識調査 / 環境マップ / 地区スケール / 環境実測 |
研究概要 |
本研究は、住民主導で住環境改善活動を推進することを志向し、住民が行う住環境実測、住民意識アンケート、住環境マップ作成、懇談会開催を支援するケーススタディを行い、これを通じて支援システムを構築することを目的とする。 本研究では、自治会が受身となることを防ぐため、埼玉県及び東京都の自治会長へ応募資料を送付し、ケーススタディの対象とする自治会を広く募集した。それに応募した自治会の中から、ケーススタディの対象として、平成16年度は、(1)商業地と住宅地が混在する地区のG自治会、(2)鉄道駅周辺商業地域に建つ高層集合住宅のA自治会、平成17年度は、(3)工場に隣接する公団高層集合住宅団地のT自治会、(4)再開発地区に指定された鉄道駅周辺商業地域に建つ高層集合住宅のR自治会を選定した。 全自治会において、住民対象アンケートの結果に基づき、実測を行い住環境マップを作成する項目を自治会と相談した。アンケートの実施に際し、回答者の人権やプライバシー保護に十分留意した。その結果をもとに各自治会で、車両交通量、街灯照度、二酸化窒素濃度、騒音レベル、臭気、路上駐車の実測を住民が行い、研究者が支援した。特に住民と共同で行う臭気実測方法を開発した。また、二酸化窒素濃度実測では、捕集カプセル製作作業を住民が行うよう支援したことが住民の意識向上やその後の活動への参加につながった。 住環境実測と住民意識アンケートの結果を視覚的に表現した住環境マップを作成し、懇談会でそれをもとに住民同士が住環境の実態とその改善について話し合った。自治会幹部、住民、研究者の座席配置が住民の発言内容に影響を与えることが観察された。 以上のケーススタディをもとに支援システム構築の一環として、住環境実測、住民意識アンケート、ミーティング、コミュニケーションそれぞれの活動マニュアルを作成し、また、実測結果を住環境データベースとして蓄積し、研究の総括とした。
|