研究課題/領域番号 |
16560554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 武蔵工業大学 |
研究代表者 |
勝又 英明 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (00257106)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 古民家 / 転用 / 地域資源 / 管理運営 / 公的利活用 / むらづくり / まちづくり |
研究概要 |
特定地域調査結果として新潟県松代町の転用事例より下記の事項が明らかになった (1)空家の公共的な活用方法として望まれているのは、「宿泊施設」、「交流施設」、「教育施設」である。しかし、空家の活用例が集落内に少なく、どの程度の集落負担がかかるか未知であるため、「空家を活用する」という考えが希薄な現状である。 (2)民家再生利用の課題は、「法律」、「改修費」、「古民家の雰囲気を無くさないこと」、「助成金」、「民家再生のノウハウが少ないこと」である。 (3)田舎体験、農家民泊、ホームステイなどの都市農村交流は、地域住民の生きがいにつながり、町を知ってもらういい機会で、地域活性化につながる。しかし、都市農村交流のノウハウが少ないことや、指導者不足が原因で、都市農村交流に踏み切れない集落が存在する。 都市農村交流の問題点として、地域住民の疲労がある。受け入れ体制の基盤が整っていないため、地域住民の負担は大きいと考えられる。 広域調査結果として近畿地方の転用事例より下記の事項が明らかになった。 (1)転用は文化施設、商業施設、コミュニティ施設の順で多い。 (2)古民家転用事例は年々増加傾向で、複合化されている施設が多い。 (3)文化施設では所有者からの寄贈、整備事業の一環を理由に開設したものが多かった。その他の施設では、空き家、古民家の特性を生かすことを理由に開設したものが多かった。 (4)最近開設された施設においては、保存にとらわれない、利用者主体の改修を行っている。 (5)古民家改修のメリットは、親しみやすい、地域住民に受け入れられやすい、関心を持ってくれるなどがあげられた。 (6)古民家改修のデメリットは人手および改修費不足などあげられる。 (7)文化施設では、静的保存を重視するものが多い。 (8)ソフトの柔軟化と用途の複合化により地域の活性化が期待できる。 (9)古民家の転用は、様々な用途に対して有効である。
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