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トランプエレメントの鉄基合金の包晶反応・変態への影響の直接観察

研究課題

研究課題/領域番号 16560646
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 金属生産工学
研究機関東北大学

研究代表者

柴田 浩幸  東北大学, 多元物質科学研究所, 講師 (50250824)

研究分担者 山本 研一  東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (80361187)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード包晶反応 / 包晶変態 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 鉄-銅合金 / 鉄-ニッケル合金 / 鉄-10%銅合金 / 鉄-10%銅 / 包晶反応・変態 / トランプエレメント / レーザ顕微鏡 / 赤外線ゴールドイメージ炉 / 一方向凝固
研究概要

工業用純鉄と純銅を秤量し、アーク溶解炉に真空中で溶解し観察用試料を作製した。鉄-10%銅合金について包晶反応・変態のその場観察実験を行った。観察は共焦点走査型レーザー顕微鏡と赤外線ゴールドイメージ炉を組み合わせた観察装置を用いた。観察中は雰囲気ガス中の酸素分圧を抑え、試料の酸化を防止するために酸素ゲッター炉を使用した。また、試料の酸化の程度を推定するために、ジルコニア固体電解質を用いて雰囲気ガス中の酸素分圧を測定する装置を設置し、観察時に併用する工夫を行った。た。これらの装置の改善を踏まえて、Fe-10%Cu合金の観察を実施した。観察では、試料を部分的に溶解後冷却させることにより、包晶反応が非常に短時間でおこり、固体と液体の界面にγ相が形成する様子を観察することができた。その後γ相は液体が凝固しつつ広がっていった。さらに、示差走査熱量計による相変態温度の測定も実施した。測定された相変態温度は従来の文献値と良く一致した。示差走査熱量計により決定した相変態温度と観察された現象より、観察中の温度を決定した。また、Fe-Ni系の合金についても同様の観察結果を得ていたので、この合金系については包晶反応・変態の観察結果のまとめを行った。鉄-ニッケル合金では急冷した試料をEPMAにより分析し、ニッケルの濃度分布を調べた。その結果は、ニッケルの濃度は、ほぼ状態図の示すとおりに、液層、γ相、δ相に分配されていることが明瞭に観察された。このことからも、高温における観察結果は包晶反応・変態であることが示された。また、鉄-ニッケル系の合金の変態の速度は鉄-炭素系に比べて非常におそいことが観察されたが、これはニッケルの拡散が炭素に比べて遅いためと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] In-situ observed dynamics of peritectic solidification and δ/γ transformation of Fe-3 to 5 at.pct Ni Alloys2005

    • 著者名/発表者名
      Y.ARAI
    • 雑誌名

      METALLURGICAL AND MATERIALS TRANSACTIONS A 36A

      ページ: 3065-3074

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] In-situ observed dynamics of peritectic solidification and δ/γ transformation of Fe-3 to 5 at. Pct Ni alloys2005

    • 著者名/発表者名
      Yuji ARAI et al.
    • 雑誌名

      METALLURGICAL AND MATERIALS TRANSACTIONS A 36A

      ページ: 3065-3074

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] In-situ observed dynamics of peritectic solidification and δ/γ transformation of Fe-3 to 5 at.pct Ni Alloys2005

    • 著者名/発表者名
      Y.ARAI
    • 雑誌名

      METALLURGICAL AND MATERIALS TRANSACTION A 35A

      ページ: 3065-3074

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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